「秋元通信」2016年9月2号でお届けした「雑談ネタを作るコツ」、意外と評判が良く、方々からお褒めのお言葉を頂戴しました。
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今回は、ネタ作りに関し、さらに具体的なコツをお届けしましょう。
例えば、ここに猫の画像があるとします。この画像から、ネタをひねり出す場合、どのような方法が考えられるでしょうか。
1.「なぜここにいるのか」 現在に至るストーリーを考える
例えば、路地裏にいる猫は、どこからやってきのでしょうか。
例えば、居眠りをする猫は、どうしてここで居眠りをしているのでしょうか。
2.「いま何を思っているのか」 ネタ対象当事者の気持ちを考える
画像の猫は、喜んでいるのか、楽しんでいるのか、それとも怖がっているのか。
今どんな気持ちで、どうしてそういう気持ちになっているのでしょうか。
3.「これからどこに行くのか」 未来の行動に関するストーリーを考える
画像の猫は、これから歩きだすのでしょうか。だとしたら、どこに歩くのでしょう。
餌を求める?、家に帰る、それとも散歩を続ける?
なんとなく、ネタ作りのイメージがつかめますか?
これは、ネタ作りのための発想法の初歩でもあり、基本でもあります。この方法は、ネタ元が画像でなくとも、例えば時事ネタでも応用が可能です。
発想のスタート(ネタ元)を猫の画像ではなく、「韓進海運の経営破綻」と置き換えてみます。
1.「なぜここにいるのか」 現在に至るストーリーを考える
経営破綻の理由は何か?
海運ビジネスの問題点を考える。
もしくは、一般論としての企業経営の難しさを考える。
2.「いま何を思っているのか」 ネタ対象当事者の気持ちを考える
韓進の破綻によって、ビジネスに支障を来たしている荷主、荷受先、もしくはビジネスパートナーの現状を考える。
もしくは、一般論としての経営破綻企業の社員に対する心理面、労務面などの問題を考える。
3.「これからどこに行くのか」 未来の行動に関するストーリーを考える
韓進の経営破綻による、今後の海運業界への影響を考える。
もしくは、韓進が進めてきたビジネスアライアンスを一般論にブレイクダウンし、その課題を考える。
どれも聞けば当たり前の発想です、でも、こうやって系統的に順序だてて考えれば、発想できるネタの数を飛躍的に増やすことができます。
ネタって、ただ漠然と眺めていても生まれません。
意図的に診る視点を変えてみるといった、何かしらの工夫を試みないと自然発生的にネタが生まれることはしんどいです。
ここに挙げた方法、慣れるまでは少し手間取りますが、慣れればいろんなシーンで応用が効きます。
ぜひ、お試しください!
◆猫画像からの発想例