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大正6年、秋元運輸倉庫は隅田川にかかる永代橋の深川寄りの地に、2艘のはしけとともに「秋元組回漕店」として創業しました。
今でこそ、弊社本部は芝浦ふ頭にありますが、もともと創業以来、深川付近にて弊社は事業を行ってきました。
今回は、弊社ゆかりの地、深川を巡る「深川七福神巡り」をお届けします。
参加したのは、芝浦営業所 小林所長と、本部勤務の岩崎リーダーの、仲良し先輩後輩コンビ。
なんのかんのとおしゃべりをしながらの楽しいお散歩となりました。
深川七福神は、北は森下駅(都営新宿線/都営大江戸線)のそばにある深川神明宮から、南は門前仲町駅(都営大江戸線/東京メトロ東西線)のそばにある富岡八幡宮までへ、わりあい狭い範囲で七つの寺社が位置しているため、歩きやすい位置関係にあります。歩く距離は、よほど遠回りをしない限り5~6kmで収まるでしょう。
私どもがスタート地点としたのは、門前仲町駅。まずは腹ごしらえをします。
お昼ごはんに選んだのは、深川めしです。永代通りに面した名店「門前茶屋」に入ります。囲炉裏を円形に囲んだ趣のある店内で、ランチにいただけるのは、「深川あさり蒸籠めし」、「江戸前穴子蒸籠めし」、「旬の素材の蒸籠めし」の3種です。どれも980円とリーズナブルなお値段です。
熱々の蒸籠の上で、つやつやと輝くご飯とあさりや穴子などの具材。
こういう素性の良い料理を食べると、お腹だけでなく、心まで満たされるような幸せを感じますね。
深川七福神の寺社を確認しておきましょう。
- 富岡八幡宮 【恵比須神】
- 心行寺 【福禄寿】
- 冬木弁天堂 【弁財天】
- 圓珠院 (円珠院)【大黒天】
- 龍光院 【毘沙門天】
- 深川稲荷神社 【布袋尊】
- 深川神明宮 【寿老神】
まずは、富岡八幡宮からスタートです。
富岡八幡宮(恵比寿神)
深川不動尊とともに、門前仲町のランドマークである富岡八幡宮。
境内に入ると、大関力士碑と書かれた巨大な石碑が目につきます。ここ、富岡八幡宮は、現代の大相撲につながる勧進相撲発祥の地。相撲とは縁深い地です。境内裏手には、横綱力士碑もあります。こちらには、歴代横綱の名前が彫られています。
なぜか、ここで弁天恋みくじを引く岩崎。「人生の転機が到来」と大吉を引いた岩崎に続き、小林も続きますが、その結果は…
おじさんふたりが、わーわー言いながら恋愛おみくじを引く姿…。ホントに、このふたりは仲良しです。
冬木弁天堂 (弁財天)
構えは小さいながら、立派な狛犬が迎えてくれます。
裏手には、銭洗いもできるようです。
心行寺 (福禄寿)
境内に入ると、まず目につくのは巨大な閻魔様が鎮座したお堂です。
閻魔様の前には、交通安全、合格成就、家内安全などの文字が書かれたお賽銭入れが19個も並びます。お賽銭を入れると、なんと閻魔様がピカピカしながら、ありがたい説法をお聞かせいただけるサービス付き!
面白がって、いくつも試してみましたが、どれも違う説法でした。
なんともエンターテイメントなお寺です。
ここで少し寄り道をします。
清澄庭園の南側、深川図書館の道路向かいには、かつて弊社の本社倉庫兼事務所がありました。もう30年以上前のことです。小林が入社して最初に配属されたのがここ。
小林にとって、仕事はもちろん、お酒を始め大人の嗜みを覚えた同地は思い出の深い場所です。
残念ながら、当時の建物はなく、現在は事務所兼店舗のおしゃれなビルが建っています。
ここで、おやつタイム。
つやつやとした湯気をあげるお団子は、驚くほど美味しかったです。深川恐るべし…
大先輩小林が、しっかりとおごってくれました!
円珠院(大黒天)
話題になったBlue Bottle Coffeeなど、趣味性の高いコーヒー店が並ぶ界隈の一角に、円珠院はあります。
取材を行ったのは土曜日の午後でしたが、どのコーヒー店も、入店待ちの列ができていました。
龍光院 (毘沙門天)
途中、間宮林蔵の墓を左手に眺めながら歩くと、龍光院に到着です。
入り口近くには、ちんねんなる可愛らしい小坊主の像がありました。
ここから次の深川稲荷神社に行くまでに、深川江戸資料館の前を通ります。
おでん屋、佃煮屋、駄菓子屋などが並び、なかなか楽しそうな一角です。
今度は時間を取って、深川江戸資料館にも入館してみたいものです。
深川稲荷神社 (布袋尊)
お稲荷さんですが、なぜか入り口にはカエルが鎮座している深川稲荷神社。
尾車部屋、高田川部屋などが並ぶ閑静な住宅地の一角にあり、小さいながらも雰囲気のある神社です。
最後の深川神明宮に立ち寄る前に、また少し寄り道をします。
まずは、小名木川にかかる萬年橋。橋のたもとに立つアパートは、映画「容疑者Xの献身」の舞台となりました。松雪泰子演じるヒロインであり犯人と、堤真一演じる天才数学者が住んでいたアパートです。
アパートを過ぎ、萬年橋を渡った先を左に曲がると、松尾芭蕉を祀った神社や公園があります。
ここは、松尾芭蕉が晩年を過ごし、「古池や蛙飛びこむ水の音」などの名句を残した場所。
現在では、小さいながらも隅田川を望むことのできる公園となっています。
深川神明宮 (寿老神)
ゴールとなったのは、深川神明宮。
鳥居をくぐると左右に神輿を納める倉庫が並びます。寿老人を祀る祠は、本殿の右側にあります。
深川七福神巡りにかかった所要時間は、お昼ごはんを含めて2時間半ほど、距離にして約5.4kmでした。
私どもは途中寄り道もしていますので、実際にはもうちょっと早く回ることができるでしょう。
なお、毎年お正月には、御開帳しており、御朱印がいただけます。※
御朱印集めをしながら、深川七福神を巡れば、よりご利益もあるかもしれませんよ!
※御開帳の期間については、深川七福神の公式Webサイトをご確認ください。
http://www.fukagawa7.net/
毎年通い慣れた寺社への初詣も良いものですが、新年はこういった七福神巡りをしてみるものいかがですか?
都内には、他にも隅田川七福神、東海七福神、柴又七福神、青梅七福神など、数多くの七福神巡りがあります。実は筆者、秩父、青梅、日本橋、柴又など過去に七福神巡りを何度か楽しんでいます。メジャーどころの寺社をピンポイントで狙う初詣とは、また違った趣きであり、楽しさがあるのが七福神巡り。その中でも、今回ご紹介した深川七福神巡りは、距離や途中の名所旧跡の数など、巡りやすい七福神かと思います。
お正月に鈍った身体を、5km強のウォーキングでシャッキリさせることもできる深川七福神巡り、おすすめです。
深川七福神巡り 各寺社の位置関係
私どもが移動したウォーキングルート
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※画像はクリックで拡大します。
※参考
深川七福神巡り 公式Webサイト
http://www.fukagawa7.net/