秋元通信

他企業と合同でインターンシップを行う意義

  • 2017.3.9

先日、第一倉庫株式会社さんと、高校生向けのインターンシップを行いました。
今回は、第一倉庫+秋元運輸倉庫の合同インターンシップ・レポートと、パートナーシップの一環として、他企業と合同インターンシップを行う意義を考えましょう。

「合同インターンシップ」のきっかけは、昨春実施した情報交流会でした。

交流会のテーマは、「採用とインターンシップ」。同会には、第一倉庫 小泉社長も参加いただいており、合同インターンシップのアイディアにご賛同いただいたことから、プロジェクトは具体化していきます。

第一倉庫さんにおけるインターンシップの窓口となっていただいたのは、管理本部:高田主任と、新砂倉庫:藤井さんです。

以降、開催まで、共にインターンシップ・プロジェクトを共に進めた仲間となりました。

「弊社にとっても、採用は課題のひとつです。採用活動を行う上で、インターンシップを行いたいと思っても、経験もなく、右も左も分からないというのが本音です。
そんな中で、合同インターンシップというのは、チャンスでした」
(高田主任 / 第一倉庫)

第一倉庫さんにおけるインターンシップ担当を務められた高田主任(右)と藤井さん。

第一倉庫さんにおけるインターンシップ担当を務められた高田主任(右)と藤井さん。

小泉社長からの勅命を受けて、インターンシップ・プロジェクトに参加した高田主任ですが、その人選には苦労したと言います。

「『インターンシップの担当ね!』って言われた時は、正直『はっ!?!?、なんで僕??』と思いました」
(藤井さん / 第一倉庫)

第一倉庫の藤井さん。体重100kg、筋肉マッチョの倉庫マンです。

第一倉庫の藤井さん。体重100kg、筋肉マッチョの倉庫マンです。

藤井さんは、協会等で新入社員らを相手に多少の講義経験はあったと言います。しかし、第一倉庫さんとしても挑戦的な本プロジェクトへの参加を指示された時は、戸惑いを感じたと言います。

第一倉庫さんとして、秋元運輸倉庫と合同でインターンシップを行うメリットとは何だったんでしょうか?

「まずは合同インターンシップを行うことで、インターンシップ実施のノウハウをつかむことですね。そして、いずれは弊社だけでインターンシップを実施できるようになりたいと考えています」
(高田主任 / 第一倉庫)

 

では、今回の合同インターンシップを経験を踏まえ、第一倉庫さんとしては、単独でインターンシップを開催するめどが立ったのでしょうか。

「実際にインターンシップを経験した結果として、単独でのインターンシップ開催に対する課題は見えてきました。人、ロケーション、そしてカリキュラムなど、いくつかの課題があります。
例えば、弊社の事業所は埼玉、東京都内と分散しており、また都内でも足立、江東区、板橋区とそれなりに距離があります。インターンシップ参加者に現場体験をさせるにしても、距離は課題のひとつです。
また、弊社新砂倉庫のように、短期で回しているような倉庫では、流通加工等のカリキュラムを用意しても、いざインターンシップを実施する際には荷物が変わってしまい、用意したカリキュラムが役に立たなくなることも考えられます」
(高田主任 / 第一倉庫)

第一倉庫さんにとって、初めての経験となるプロジェクトを牽引した高田主任。

第一倉庫さんにとって、初めての経験となるプロジェクトを牽引した高田主任。

 

秋元運輸倉庫が考える、合同インターンシップに対する狙いも踏まえつつ、合同インターンシップのメリットをまとめてみましょう。

  • インターンシップを行うことのできる物流企業が増えること。
  • 一社単独ではインターンシップを行うことが難しくとも、二社、三社とチカラを合わせることで、インターンシップを開催できるようになること。
  • 弊社のように既にインターンシップのノウハウを持った会社が加わることで、インターンシップ実施にかかる労力や手間を削減できること。
  • インターンシップのカリキュラムに、幅を作りバリエーションを持たすことができること。

 

今回のインターンシップでは、第一倉庫さんの高田主任、藤井さんとともに、秋元運輸倉庫では、上田、小畑の両名が、プロジェクトを進行しました。筆者と高田さんは…、それなりの年齢ですが、異なる企業の若手同士が同じ目的のために切磋琢磨したことになります。
それぞれ得るものはあったようですが、なかでも藤井さんの成長は、目を見張るものがありました。

 

「私のプレゼンテーション・パートに関し、秋元さん側からダメ出しをされまして…
『今の倍、練習を重ねて欲しい』と言われた時には、本当に落ち込みました。
それから、文字通り『寝る間を惜しんで』プレゼンの練習をしました。

親にも見てもらったんですけど…

『何を言っているのか、サッパリわからんぞ!! 』
『お前、楽しそうじゃないな… 』

さらにダメ出しをされまくりながら、練習を重ねました。

そうこうしているうちに、初めて気が付きました。
『準備をすることって、こういうことなんだ!! 』

これだけ練習をして、自信もついたので、インターンシップ本番は楽しくて仕方なかったです」
(藤井さん / 第一倉庫)

 

話が少々脱線します。
物流企業がレベルアップするためには何をすればよいのか?
これは、とても難しい課題です。こと「採用」に限っても、物流企業と、その他の企業との間には、大きな実力差があることは明白です。

残念ながら、「これをやれば、必ず結果が出る」というカンフル剤のような手段は存在しないのです。少なくとも、私どもはそのように考えています。やるべきこと、可能性のあることは、ひとつひとつ行っていく。ただし、その効果は、当初考えていた目的以外にも波及します。

インターンシップの主目的は、もちろん採用活動です。
しかし、藤井さんの言葉を振り返ってください。プロジェクトに参加したメンバーの成長はもちろん波及効果のひとつ。他にも、異なる企業同士のパートナーシップ育成、そしてインターンシップを行うことによるブランディングなど、様々な波及効果が生まれます。

 

インターンシップに興味のある企業様、ぜひお声がけください。
ご協力の形はさまざま考えられますが、秋元運輸倉庫は、物流企業がインターンシップを行ううえで必要なサポートを、今後も考え生み出していきたいと考えています。
 
 

合同インターンシップ レポート

 
2月上旬に行われた合同インターンシップのレポートをお届けします。
今回参加した高校生は、男子3名、女子5名の計8名でした。

当日のカリキュラムは、以下のとおりです。

※クリックで拡大します。

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一日目は第一倉庫さんにて、二日目は秋元運輸倉庫にて実施いたしました。
一日目午後のカリキュラムが、第一倉庫さんオリジナルのカリキュラムです。

では、その実施風景は、以下フォトギャラリーでご確認ください。

 

フォトギャラリー

※各画像はクリックで拡大します。


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