秋元通信

夏休み、子供と遊べる無料スポット

  • 2017.7.31

夏休みです。

子供にとっては楽しい休みでも、そのお世話をしなきゃいけないお母さんお父さんにとっては、たいへんだったりもします。放置しておくわけにもいきませんし、子どもたちも出かけたがるでしょうしね。
だから…、というわけでもありませんが、今回の秋元通信は、お財布にも優しい、この夏休みガッツリと子供と遊べる無料で楽しめる博物館や体験施設をご紹介いたします。
取材に協力してくれたのは、7歳の奥山 蓮生(おくやま れい)君と、5歳の奥山 遙人(おくやま はると)君です。秋元運輸倉庫 芝浦営業所にて、配車を担当している奥山係長の息子さんですね。

右が7歳の蓮生(れい)クン、お父さんの膝に乗るのが、5歳の遙人(はるとクン)です。

右が7歳の蓮生(れい)クン、お父さんの膝に乗るのが、5歳の遙人(はるとクン)です。

今回、れいクン、はるとクンがレポートしてくれるのは、以下みっつの無料スポットです。

それでは、レポートをお楽しみください。

※画像はすべてクリックで拡大します。

 

NHK放送博物館

 

NHK放送博物館
http://www.nhk.or.jp/museum/
東京都港区愛宕2-1-1 ※GoogleMapsが開きます。

※最寄り駅
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 徒歩8分

NHK放送博物館は、愛宕山の上にあります。
ここ愛宕山は、1925年(大正14年)7月、ラジオの本放送が開始された地です。つまり、日本における放送のふるさとに、NHK放送博物館は建てられました。

4階に分かれた各フロアには、以下のような展示が行われています。

  • 現在の放送技術や仕組みを伝える展示
  • 朝ドラや大河ドラマ、紅白や子供向け番組など、NHKの番組を振り返る展示
  • 放送の技術と、日本国内における放送の歩みを伝える展示

一見、子供には難しい展示が多そうですが、そんなことはありません。
れいクン、はるとクンが楽しめる展示も、たくさんありました。

ふたりが一番盛り上がったのは、中二階にある放送体験スタジオ。ここでは、ブルースクリーンによる背景合成の仕組みや、ニュースキャスターの体験ができます。

背景の合成技術は、もはや一般的な技術ですね。
特撮映画の中にだけ利用されていたのは昔の話、今はドラマや報道番組、バラエティ番組などでも、広く合成技術が用いられています。

室内に設けられた青い壁の前に立つと、背景に海底に沈むギリシャ神殿の様子が目の前にあるモニタースクリーンに合成され、映し出されます。背景は固定ではなく、波間からの光のきらめきが移ろい、サメや巨大なクジラが登場し、盛り上げてくれます。
案内を務めるおじさんの言葉巧みな説明に従い、渡された青い布を身体の前に掲げると、あたかも背景に体が透けたかのような錯覚に陥ります。ちなみに、青色が背景の合成ターゲットとなるため、服や持ち物に青い色があると背景が合成されてしまいます。れいクンのズボンや、はるとクンの水筒も、背景が合成されていました。

係のお姉さんにお話を伺うと、スタジオセットを組むよりも安上がりでもあるので、トーク番組などでも背景をセットではなく、合成でまかなうケースが増えているんだとか。ただし、現在はブルースクリーンではなく、グリーンスクリーンが一般的になりつつあるそうです。白人の方など、青い瞳の方の場合、目に合成が写り込んでしまうのが理由だそうです。

他に、ニュースキャスターに扮してニュースを読んだり、線画や晴れマーク、雨マークなどを配置可能なタッチパネルディスプレイを用いてお天気キャスター体験ができるなど、ここでしかできない経験ができます。

れいクンは、8Kシアターで上映されていた動物番組に釘付けでした。
(筆者も奥山パパも、8K画像の美しさがいまいちピンとこなかったことは内緒です…)

 

理数体験ミュージアム『リスーピア』

 

 リスーピア
http://www.panasonic.com/jp/corporate/center/tokyo/risupia.html
東京都江東区有明3-5-1 ※GoogleMapsが開きます。

※最寄り駅
りんかい線 国際展示場駅 徒歩2分
ゆりかもめ 有明駅 徒歩4分

リスーピアは、有明にあるパナソニックセンター東京内にあります。「理数がもっと好きになる!」をキーワードに掲げ、自然に潜む数学の美しさ、身近な暮らしの中にある理科のおもしろさを伝える体験型施設です。

2Fが無料体験スペース、3Fが有料スペースになります。と言っても、500円の入場料が必要なのは大人だけ。子供は3Fも無料で利用可能です。

体験型施設ということもあり、れいクンもはるとクンも、食いつきは抜群!
ここの展示は、どれも物理や数学を分かりやすく目視できるように工夫されています。例えば、ふたりがもっとも楽しんだ展示は、ケプラーの法則を説明するものでした。どの展示も、楽しい体験をしながら、理数の原理を分かりやすく学ぶことができる工夫がなされています。

もっとも、7歳と5歳のふたりには、まだちょっと難しいのかな、という感があるのも確かです。今回、3Fの有料スペースは、もっと内容が高度になりますので、幼稚園児&小学1年生のふたりには、ちょっとハードルが高いですね。

なお、リスーピアには、Nintendo Switchを体験できるコーナーや、お昼ごはんを食べることができるカフェが隣接しています。
有明駅前でもありますし、ちょっとした時間つぶしや休憩にも最適な施設です。

 

防災体験学習『そなエリア東京』

 
そなエリア東京
http://www.tokyorinkai-koen.jp/sonaarea/
東京都江東区有明3-8-35 ※GoogleMapsが開きます。

※最寄り駅
ゆりかもめ 有明駅 徒歩3分
りんかい線 国際展示場駅 徒歩5分

がん研有明病院と隣接し、東京臨海広域防災公園の敷地内に位置する、そなエリア東京。ここは、「東京直下72h TOUR」と題した体験学習をすることができる、とても貴重な施設です。

地震などの巨大災害に襲われた時、あなたは生き残ることができますか?
また、生き残るだけの準備と知識を備えていますか?

地震が発生し、国や自治体が支援体制を整えられるまで、三日間かかると言われています。そなエリア東京は、三日間=72時間、自力で生き残るための知恵を学ぶことができる、とても実践的な学びを得られる場です。

「東京直下72h TOUR」の舞台は、20xx年12月X日、夕方18時。
ツアー参加者であるあなたは、駅ビル10階にあるシネマフロアに向かうために、エレベーターに乗り込みます。
乗り込むとすぐ、緊急警報とともにエレベーターは不気味な揺れを感じ停止します。灯りは消え、代わって非常灯が灯ります。エレベーターが非常停止したことを伝える無機的なアナウンスメッセージが、参加者の不安を掻き立てます。

「…、これ、嘘だよね?」
はるとクンがパパの手を握りしめて、不安そうに発した言葉です。この体験学習のリアルさを伝えてくれます。

エレベーターが停止すると、ツアー参加者は、非常灯の頼りない灯りを頼りに曲がりくねった廊下を進みます。ようやく抜けた先には、地震によって破壊された街が広がっています…

ツアー参加者は、あらかじめタブレットを渡されています。
タブレットから指示された場所へ移動し、目の前に広がる被災状況を見ながら、タブレットから出題されるクイズに答え、72時間生き延びる知恵を身につけること。これが、そなエリア東京が提供する「東京直下72h TOUR」です。

クローズされた空間、精巧に作られた街並みのセットは、最近流行りのリアル脱出ゲームにも通じるワクワクドキドキ感があります。展示スペースには、生き延びるためのさまざまな展示があります。公園などに用意されているトイレ用マンホールの存在を、れいクンが知っていたことには感心しました。
この手の情報は、意外と学校でしっかりと学んでいる子供のほうが詳しかったりするんですよね。奥山パパも感心しきりでした。

地震で破壊された街を模した室内空間で行う被災学習。迫力です。

地震で破壊された街を模した室内空間で行う被災学習。迫力です。

2階では、遊びに出かけた先で大地震に遭遇した姉弟が周囲の助けのもと生き残り、そして家族に再会するまでの様子を描いたアニメ『東京マグニチュード8.0』の特別再構成版が上映されています。れいクンは食い入るように見入っていました。弟と共に、苦労して家族に再会するお姉さんに、自分を重ねたのかな?

 

無料で楽しめる体験施設や博物館は、実は結構あります。
今回は取り上げませんでしたが、陸上自衛隊広報センター『りっくんランド』(埼玉県朝霞市)や、東京消防庁『消防博物館』(東京都新宿区四谷)などは、今回訪問したみっつの施設同様、おすすめのスポットです。

 

ちなみに、れいクン、はるとクンに、今回巡ったみっつの施設でどこが一番楽しかったかを聞いてみたところ、ふたりとも、そなエリア東京を挙げました。

「廊下歩いてるときが怖かった…」

これは、れいクンの言葉。
前述のはるとクンの言葉もそうですが、そなエリア東京は、子供なりにいろいろと感じるところがあったようです。
大人も楽しく学ぶことができる施設です。ぜひ機会があれば「東京直下72h TOUR」を、多くの方に体験していただきたいです。

 

「無料!?、あまり期待できないんじゃないの?」
そんな先入観を持つ人もいるかもしれませんね。確かに、「ん~~??」と思ってしまうようなところがあるのも事実ですが…。無料博物館や体験スポットは、企業や行政が広報を目的にしているケースがほとんどです。目的が広報であることから、今回取り上げたスポットのように、しっかりと作り込まれたスポットも増えてきています。

この夏、お子さまと一緒に訪問してみてはいかがでしょうか。

そなエリア東京にて。れいクンは、「目をつぶりながら笑う」という得意技??を披露してくれています。

そなエリア東京にて。れいクンは、「目をつぶりながら笑う」という得意技??を披露してくれています。

 
 

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