秋元通信

乗り捨て可能なカーシェアサービス【体験レポート】

  • 2018.3.30
有楽町駅前のファッションビル地下2階にあるHa:moの専用駐車場。

以前、カーシェアに関するトピックをお届けしましたが、今回は「乗り捨て可能なカーシェアサービス」をご紹介しましょう。

※記事中の画像はすべてクリックで拡大します。

 
今回利用したのは、カーシェアサービス最大手のTimes Car PLUS が提供する「Ha:mo」というサービスです。
https://plus.timescar.jp/tcph/
 
厳密に言うと、Ha:moはトヨタがスマートモビリティを目指して行うプロジェクトのひとつなのですが…
難しいことはさておき、今回は乗車レポートをお届けします。
 
今回乗車したのは、有楽町から芝浦まで。筆者の通勤ルートです。
直線距離で3km強、走行ルートとしては5km弱となります。利用したのは平日8時前、通勤時間帯であり、東京都内の道路が混雑している時間帯です。
 
本サービスの利用には、タイムズカーシェアサービスの利用登録に加え、Ha:moの利用規約への同意と、自分のスマートフォンへ専用アプリをインストールしておく必要があります。この専用アプリが肝で、予約システムでもあり、クルマ利用時の鍵(認証システム)でもあり、さらにカーナビゲーションの三役を兼ねます。
利用に際しては、出発ポートと到着ポート(乗り捨てするところ)を予め予約する必要があります。
出発ポートにクルマがない、もしくは到着ポートに駐車場の空きがない場合は利用することができません。当然といえば当然ですね。
 


 
クルマは一人乗りです。屋根はフレーム構造ですが、ドアに当たる部分はペラペラのビニールです。テントのようで、正直頼りなさを感じます。
鍵はなく、代わりにクルマに据え付けられたリーダーにスマホ内の専用アプリで認証を行うことでエンジン(モーター)を始動できます。リーダーはFeliCaチップ(ICカードリーダー)ではなく、Bluetoothで通信する仕様です。
 

 
運転席内には、ほぼ荷物を置くスペースはありません。小さいながらもトランクがありますので、トランクにカバンと上着を入れます。
が、これがちょっとした失敗でした。当日は3月ながらも小雨の降る肌寒い朝。テント風のドアから隙間風が入り、走行中寒かったです。
 
運転操作は至ってシンプルです。
ハンドル左側にはドライブ、ニュートラル、バックしかないコラムシフト。右側にはウィンカーと可変機能なしのワイパーがあります。ライトは常時点灯で、ハイビーム、ロービームの切り替えしかありません。
また運転席の左側にはスマートフォン用のスタンドが用意されています。ナビを利用したい場合は、専用アプリからの操作で出発地~到着地までのナビゲーションアプリを起動可能です。
つまりは、ガラケーのユーザーは切り捨てたサービスなんでしょうね。
 

 
乗りごごちですが、ゴツゴツしてはいるものの、意外と快適です。加速、速度も都内で走る分には必要十分なパワーがあり、周囲のクルマの流れについていけず、あたふたすることはありませんでした。パワー不足を感じたのは、地下二階にある駐車場から急坂を上り出庫する際です。さすがにベタ踏みしないと上がりませんでしたが、これは筆者の体重のせいでもありますね(笑
 
隙間風さえなければ、基本快適なドライブを終え目的地に到着します。
駐車場にクルマを入れ、専用アプリで返却処理を行えば利用終了です。
 
利用料金は、15分単位で206円です。
場所によっては、電車よりも安いです。
 
 
さて、ここからは筆者の感想です。
 
有楽町から芝浦にある当社本部まで、電車(山手線+ゆりかもめ)で移動するのに要する時間は20分強。料金は、390円かかります。
対して、今回 Ha:moを利用して要した移動時間は、クルマ(Ha:mo)のレンタル時間だけで36分。有楽町でHa:mo駐車場まで歩く時間、芝浦で駐車場から当社本部まで歩く時間を考えると、合計で50分はかかっていることでしょう。料金は618円かかっています。
ちなみに、有楽町から当社本部までシェアサイクルを利用した場合は、もろもろ含めて30分強、300円で利用可能です。
 
この手のサービスって、やはりポート(乗れる場所であり、乗り捨て可能な場所)の数と立地が決め手ではないでしょうか。現在の数少ないポート数では、正直電車やバスなどの公共交通機関を超える移動効率性は見込みにくいです。
本サービスの競合になるのは、レンタカーや普通乗用車を対象とする通常のカーシェアサービスではなく、シェアサイクリングでしょう。しかし、ポートがすでにだいぶ普及しているシェアサイクルよりも際立ったアドバンテージがあるかと言えば疑問です。
例えば雨の日、シェアサイクルではなくHa:mo の方が使いやすいかと言うと…、あれだけ隙間風が入り込むわけですから、きっと雨も入り込むと思います。
 
否定的なことばかり書きましたが、基本的には、このような乗り捨て型カーシェアサービスの普及は期待したいですね。
電車、バスに続く、準公共交通機関とも言うべきシェアサイクルや乗り捨て型カーシェアサービスが普及することは、総体的には社会にとって良いことではないでしょうか。
今回利用した区間では、Ha:moのメリットを感じにくかったのは事実です。しかし、移動ルートによっては、高い利便性も期待できます。
シェアサイクルについては、ドコモに続き、メルカリ、LINEなどがビジネス参入することが発表されています。
乗り捨て型カーシェアサービスも、今後参入企業が増えるのでしょうか?
今後の動向が楽しみです。
 
 


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