秋元通信

【秋元通信】分かっているようで分かっていない、PDCAの話

  • 2014.10.30

こんにちは。
日が暮れるのも早くなり、秋の雰囲気が漂いつつあります。
今年も、後三ヶ月を切りました。早いですね。

今回の【鈴木勉の安全コラム】では、「分かっているようで分かっていない、PDCAの話」をお届けします


■ 今号のメニュー ■
1.【鈴木勉の安全コラム】分かっているようで分かっていない、PDCAの話
2.運送関連ニュース
3.Webkit 2014年9月度の成約指数について
4.【荷主募集】大徳運輸 八潮市に新物流センターを開設
5.【倉庫情報求む!】秋元運輸倉庫よりお知らせ


■ 【鈴木勉の安全コラム】
 分かっているようで分かっていない、PDCAの話 ..。..。..。..。..。..。..。

これまで【鈴木勉の安全コラム】では、何度かPDCAを取り上げています。PDCAという言葉自体、ビジネスパーソンの一般常識となりつつありますが、正確にその意味を説明できる人は少ないのではないでしょうか。

今回は、PDCAに関して、ありがちな勘違いや理解不足について取り上げたいと思います。

【PDCAの”A”は、Actionではなく、Actである】
「PDCAサイクルは、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。」

これは、Wikipediaからの抜粋です。PDCAのAを、Actionの頭文字と思っている方が多いのですが、これは間違い。Aは、Actの頭文字です。では、ActとActionはどう違うのか?
Actは可算名詞、Actionは不可算名詞。数えられるかどうかの違いですね。例えば、Ballは可算名詞ですが、Baseballは不可算名詞です。PDCAのAct(処置・改善)は、Check(点検・評価)の結果を受けて、Plan(計画)に沿ってDo(実施)されていない部分を調べて処置をするフェイズです。Actは「行為」、Actionは「行動」と日本語訳されますが、Check(点検・評価)の結果、要改善項目は数えることができますよね。従って、Checkに基づく、Act(処置・改善)も数えられるわけですから、可算名詞であるActを用いるわけです。
逆に言えば、Actとはむやみやたらな行動ではなく、ピンポイントで行われる行為であるべきというのが、PDCAの基本です。
ただし、最近では、AをActではなくActionとみなす考え方もあります。Actionとみなす考え方は、処置・改善はスポット的なものではなく、関連業務全体の見直しを図らなければならないという考え方です。この場合は、あえてAとActionと呼び習わすわけですね。

【PDCAをひとつの輪っかとして考える?】
PDCAのイメージ図として普及しているのは、P→D→C→Aが輪っか状につながるものかと思います。以下の様なものですね。
https://drive.google.com/file/d/0ByDWE_nG_RGgQjVLckdTanhpZnM/view?usp=sharing

しかし、PDCAには、もうひとつ、「スパイラルアップ」というフェイズがあります。これ、ご存じない方がとても多いです。
「この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとにサイクルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務改善する。(Wikipediaより)」
イメージにすると、このようになります。
https://drive.google.com/file/d/0ByDWE_nG_RGgR2kwMmM2X2EzWEE/view?usp=sharing

同じことを繰り返していては、PDCAにはならないということです。

なお、最近ではPDCAを入れ子状に捉え、長期戦略から中期戦略、短期実施計画へとブレイクダウンする考え方もあります。
https://drive.google.com/file/d/0ByDWE_nG_RGgQnFHX1lNU3Vra1U/view?usp=sharing

『PDCAをやるんだ!と号令をかけても、実際はPlan→Doで終わっている企業のどれほど多いことか…。せっかくPDCAを用いた業務改善プロジェクトをスタートさせても、忙しいという言い訳をして、中途半端に終ってしまうケースを多く見受けます。特に、中小企業ですね。
もっとも、途中で終わるのであればまだマシで、実際には計画書(Plan)を作成することすらできないのが、多くの中小企業の現実かと思います。
業務改善をする!と言ったものの、その目的が不明瞭で計画書が作れないことが多いのではないでしょうか』(鈴木先生)

以上、PDCAにありがちな勘違いや理解不足を挙げてみました。
弊社も先生のご指導のもと、PDCAにそった業務改善を行っておりますが、先生から厳しいご指導をいただくことがまだまだたくさん…

皆様、一緒に頑張りましょうね!


■ 運送関連ニュース ..。..。..。..。..。..。..。
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 「物流ウィークリー」から、運送関連ニュースを
 ピックアップしてご案内いたします。
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◇燃料価格高騰 安い運賃では「無理なら無理」と断る
◇運賃交渉 実勢の運賃は「西低東高」 値上げ交渉にも温度差
◇燃料高騰分の経費増 効率稼働で負担減図る
◇60時間超の割増賃金率 妥協点を見いだせず
※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。



■ Webkit 2014年9月度の成約指数について ..。..。..。..。..。..。..。
全日本トラック協会が、先月(2014年9月度)の求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」成約運賃指数を発表しました。
http://www.jta.or.jp/kit/kit_release/kit_release_201409.pdf

9月の運賃指数は統計開始以来の過去最高水準。
一方で成約率は低下し、車両不足の状態が継続しているとしています。

では、物流倉庫のビジネス状況はどうでしょうか。

◇「物流施設の賃貸マーケットに関する短期予測 2014年版」(株式会社一五不動産情報サービス)
http://www.ichigo-re.co.jp/1376/

本レポートによれば、空室率は先2年間徐々に上昇し、6.4%まで上昇するとしています。ただし、これは需要と供給が高いバランスで推移する中での流れであり、賃料水準も上がるなど、マーケットそのものは堅調に右上がり傾向にあるとしています。

ごく最近の物流に関する各種統計レポートを探してみましたが、基本的に昨年の東京五輪開催発表以降継続している物流活況に対し、物流景気の先行きに不安を呈すようなレポートは見つかりませんでした。

感覚的には、すでにこの景気の先行きに陰りが生じているようにも思うのですが、読者皆様はどのように感じていらっしゃいますでしょうか?

■ 大徳運輸 八潮市に新物流センターを開設  ..。..。..。..。..。..。..。
大徳運輸株式会社(代表:相楽俊一郎)が、今夏、埼玉県八潮市に物流センターを新規開設しました。
同物流センターは新設された「三井不動産ロジスティクスパーク八潮」内に所在。現時点で2階、3階部分の合計約3000坪をご提案することが可能です。
ご興味のある方は、お気軽に下記までお問い合わせください。

お問い合わせ先
秋元運輸倉庫:大滝
ootaki@amlogs.co.jp

◆大徳運輸ホームページ
http://www.daitoku21.co.jp/

◆同物流センター 画像
https://plus.google.com/photos/115450725738442397510/albums/6065347125105032401


■ 秋元運輸倉庫よりお知らせ ..。..。..。..。..。..。..。
東京周辺の海側、特に大田区、品川区、港区、江東区における、空き倉庫情報を求めています。
弊社既設倉庫では、年末に向け需要が高まってきております。
お心当たりのある方、弊社までご連絡を頂戴できれば幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。


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