こんにちは。

もう11月も半ばを過ぎていますが、時折季節外れの暖かな日もあったり…
これ、エルニーニョのせいだそうです。
エルニーニョとは、ペルー沖から赤道太平洋にかけての海面水温が上昇する現象のこと。エルニーニョが発達すると、暖冬になりやすいそうなのですが、発達し過ぎると、東海や関東、東北の太平洋岸と言った、ふだん雪が降りにくい地域で大雪になることがあるそうです。

嫌ですね…

さて、今回は先月経団連が発表した物流産業への提言をメインテーマに取り上げます。
では、よろしくお願いいたします。

■ 今号のメニュー ■
1.経団連発　物流産業への提言
2.物流関連ニュース
3.寺田倉庫が始めた新発想トランクルームサービス「Sumally Pocket」

■  経団連発　物流産業への提言 ..。..。..。..。..。..。..。

※こちらの記事をご覧ください
経団連発　物流産業への提言

■　運送関連ニュース　..。..。..。..。..。..。..。
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◇ 大規模物流施設開発に「待った」の声
◇ 大型庇の必要性　支援物資物流の強化、ネックは建ぺい率
◇ フェリーの休息時間　緩和に歓迎ムード
※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。
 

■　寺田倉庫が始めた新発想トランクルームサービス
「Sumally Pocket」　..。..。..。..。..。..。..。

寺田倉庫が、ベンチャー企業である株式会社サマリーと組んで始めた「Sumally Pocket」というサービスが、とても興味深いです。
https://pocket.sumally.com/

「秋元通信」では、あまり他社サービスは紹介しないのですが、これはいろいろな意味で学ぶべきところの多い物流サービスだと感じます。
さっそくご紹介しましょう。

「Sumally Pocket」を利用するには、iPhoneないしiPadが必要です。
Android端末には対応していませんし、PCからもNGです。

専用アプリをiPhone(iPad)にダウンロードしたら、まずは専用の箱を取り寄せます。箱の種類は、三種類あります。
保管したい荷物を箱に入れたら、(荷物が入った)箱を回収(集荷)してもらいます。回収費用は無料です。
箱が寺田倉庫に届くと、スタッフが箱を開封。すべての荷物を写真撮影し、その画像はサービス利用者の専用アプリにアップロードされます。つまり、何を預けたのかは、常に画像で確認することができるわけです。

預けた荷物の取り出しは、箱単位ではなく、荷物単位で可能です。
例えば、ジャケットを3着、パンツを5本、本を5冊預けたとすると、本1冊、パンツ1本といった単位で荷物の取り出しが可能なわけです。
利用者は、専用アプリで自分が預けた荷物を画像で確認、取り出しの指示を専用アプリから送信します。

利用料金は、以下のとおり。
箱代：300円
保管料：月額300円/箱
取り出し料金(送料込み)：800円/箱

物流事業者目線で、本サービスのポイントを挙げてみましょう。
・料金収受が簡単。決済はクレジットカードのみ。料金体系も簡単。
・電話等、煩雑な受付業務がない。アプリだけで、十分な受付業務を行うことができる。
・顧客側にも、十分な安心と満足を与えることができると推測される。
・顧客側から考えると、従来型のトランクルームと比較し、省スペースでの利用が可能。
・顧客側から考えると、ロケーションを選ばない。近くにトランクルームがなくても、本サービスであれば利用可能。

一部の報道では、“リアル版Dropbox”という見出しがついていました。
確かに、利用感覚は、スマホで画像やファイルをクラウド上に保管できるDropboxにきわめて近しいと思います。

考えましたね。
たぶん、このサービスのもっとも優れている点は、スマホで利用することができ、またDropboxなどのWebサービスを利用しているのと同じ感覚を導入したこと。
マーケティングでは、あるターゲット層を狙い撃つ際に、「直感の共有」という表現を使うことがあります。理屈ではなく感覚で捉えるファンを獲得する考え方です。
本サービスは、Dropboxに慣れ親しんだiPhoneユーザー、クラウドストレージを日常的に利用するユーザーには、とても理解しやすいサービスだと感じます。

物流らしからぬ、垢抜けた感覚を備えた「Sumally Pocket」。
本サービスの今後に注目したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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