全日本トラック協会Webサイトにて、「経営分析報告書 平成26年度決算版」が公開されています。
これは、同協会会員企業より集計した決算報告を集計したものです。
http://www.jta.or.jp/keieikaizen/keiei/keiei_bunseki/keiei_bunseki2014.html
「燃料価格の下落にもかかわらず、営業赤字の企業の割合が過半数以上を占める状況が続いており、平成26年度は54%(1,173社)となった。特に車両10台以下(693社)では約62%(428社)が営業赤字を計上している」
貨物運送事業の営業利益率平均は、マイナス0.9%。
前年(平成25年度)はマイナス2.3%でしたから、若干の改善は得られたものの、8年連続の赤字という結果になっています。
ちなみに、貨物運送事業収入の平均は、1社あたり約2億80万円でした。
平成26年4月には消費税増税による駆け込み需要が発生した年であり、運賃もそれまでの水準よりも上がりました。それでも、運送業界は赤字体質から脱却できなかったということになります。
赤字企業ばかりが連なる運送業界。異常な業界です。
ここまで来てしまうと、各運送企業だけの自助努力では改善は難しいことでしょう。
行政を含めた業界全体の取り組みが、これまで以上に求められていると考えます。