秋元通信

【秋元通信7月1号】情報交流会レポート(テーマ:物流業界と『女性活用』)

  • 2016.7.20

こんにちは。

今年は熱中症による搬送者数が例年になく多いそうです。
外で荷役を行ったり、冷房設備のない倉庫などで作業をすることのある物流業界では、熱中症は他人事ではありません。以前の秋元通信でも熱中症に関する記事をアップしておりますので、ご参考になれば幸いです。

「スポーツ飲料は薄めたほうが良い? 熱中症の話」

突然ですが、質問です。以下は、「誰」の言葉でしょうか?
・「喉が渇かない(あまり飲み物を欲しいと思わない)ので…」
・「あまり汗をかかない体質なんですよ」

正解は、熱中症にかかった人の言い訳です。
私は、趣味でサイクリングを楽しみ、またランニングイベント、サイクリングイベントにおいてサポートボランティアなどをしばしば行っています。経験上、熱中症にかかってしまった人は、十分な水分量を取らなかった言い訳として、このような発言をする人が多いです。
喉が乾かないとか、汗をかかないというのは、つまりは代謝が悪いということなのですが、このような発言をする人は、自分が体質的に優位であると思っている傾向があります。
昔の、「運動時には水を飲んではいけない」思想が残っているんでしょうかね?

時には命にも関わる熱中症、甘く捉えずに十分に対策を行いましょう!

さて今回は先日行われた情報交流会の様子をお届けします。

それでは、よろしくお願いします。
 
 
 

■ 今号のメニュー ■
1.情報交流会レポート(テーマ:物流業界と『女性活用』)
2.物流関連ニュース
3.事業用トラックが引き起こした死亡事故統計(平成27年)
 
 
 
■ 情報交流会レポート(テーマ:物流業界と『女性活用』) ..。..。..。..。..。..。..。

こちらの記事をご覧ください。

 
 
 

■ 運送関連ニュース ..。..。..。..。..。..。..。
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◇ ストップ!抜け道 なくそう、通学路での痛ましい事故
◇ 地方の販路拡大へ 各社の取り組みは
◇ 「ドライバー」価値ある職業に 特別教育で魅力向上
※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。

 
 
 

■ 事業用トラックが引き起こした死亡事故統計(平成27年) ..。..。..。..。..。..。..。

全日本トラック協会にて、「平成27年の交通事故統計分析結果」が公開されています。

http://www.jta.or.jp/kotsuanzen/jiko/ITARDA_20160617.pdf

これは、平成27年に発生した交通事故のうち、事業用トラックが第一当事者となった死亡事故の統計です。
平成27年の死亡事故件数は308件で、前年比で22件減少、平成23年と比較すると39件減少しており、過去5年間ではもっとも事故件数は少なくなりました。しかしながら、国土交通省や全日本トラック協会が定めた削減目標は達成できていないのが現状です。

同レポートは122ページにおよぶ長大なもの。今回は、レポート中のポイントとなるごく一部をご紹介いたします。

  • 死亡事故の8割は一般道路(高速道路以外)で発生している。わずかだが、一般道路での事故発生割合は減少傾向にある。
  • 車種別に診ると、大型車による死亡事故が6割程度を占めている。ただし、高速道路に限って言うと、大型車による死亡事故が7割弱を占める。
  • 死亡事故の種別では、車両相互が半分以上、人対車両が3割5分、車両単独が1割強となっている。
  • 人対車両の死亡事故では、横断歩道での事故が3割、横断中(※横断歩道外での横断と思われる)が2割5分程度となっており、横断中の歩行者との事故が6割近くを占める。最近の傾向では、路上横臥中(※酔っ払い等が車道上で寝てしまうことが多いと思われる)が1割5分程度まで急増している。
  • 車両相互の死亡事故は、これまで進行中車両への追突事故(車両進行中)が多かったが、平成27年は減少した。ただし、「追突進行中」と「追突駐停車中」を合わせると死亡事故の3割強を占めており、依然として追突による死亡事故は多い。
    次いで、出会い頭衝突、左折時衝突がそれぞれ2割弱で続く。
  • 死亡事故発生時の車両の運行状況を診ると、等速(直進)が6割を占めている。次いで、左折時、右折時が、それぞれ1割強で続く。
  • 死亡事故がもっとも発生している速度域は、10km/h以下。ただし、速度帯別死亡事故発生はどの速度帯でも近しい割合で発生している。
  • 左折巻き込み死亡事故は、8割以上が大型車による事故であり、自転車に対する事故が多い(対歩行者の4.8倍)。
  • 右折事故は、歩行者に対する事故が多く、対自転車の10倍以上となっている。
  • 直進時の死亡事故は、対歩行者が多く、対自転車事故は、半分程度。
  • 左折、右折、直進いずれの死亡事故においても、60歳以上の高齢者死亡事故が多い。

更に詳しい分析は、レポート本文をご確認ください。
ここに挙げたような死亡事故の傾向や特徴は、ここ数年大きく変化していません。つまり、ここに挙げた傾向から得られる教訓、例えば「居眠り運転やよそ見運転による追突事故に注意すること」や、「左折時は、特に大型車において高齢者の自転車乗りには注意すること」など、基本的な安全対策や安全意識には変化がないということです。

今まで学んできた、安全運転の基本を徹底すること。つまり、「凡事徹底」(当たり前のことを当たり前に行うこと)こそが、安全運転の基本なのでしょう。
皆さま、ご安全に!
 
 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。


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