秋元通信

「東京より京都・愛知が実は便利!?」Yahoo!Japanの交通利便度調査から

  • 2017.2.28

「東京より京都・愛知が実は便利!?」
 
これは、先日Yahoo!Japanが発表した交通利便度調査から導き出した考察です。
実に興味深い調査です。ご紹介しましょう。
 

1時間以内で到達できるエリア面積ランキング(記事から)

リニアは日本をどれだけ狭くするのか? ~到達所要時間ビジュアライゼーションマップに挑戦~
http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/special/2015/01/

あなたの都道府県は何位?交通利便度を可視化してみた ~東京より京都・愛知が実は便利!?~
http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/special/2017/01/

この調査は、Yahoo!が作成した「到達所要時間マップ」を元に発表されました。ごく簡単に言うと、Yahoo!地図の「ルート探索」機能を使って、「全国のここからここまで何時間かかるんだろう?」という計算をひたすら繰り返し、それをマップに落としたものです。

  • やはり新幹線のチカラは絶大。新幹線が走る地域は、到達所要時間が短い。
  • 1時間以内の到達可能地域が最も広いのは(やっぱり)東京。以下、愛知、埼玉、大阪、京都、神奈川と続く。
  • ところが、2時間以内の到達可能地域を診ると、一位が京都、以下、愛知、東京、埼玉、大阪、栃木(!)と続く。
  • 東京、神奈川、埼玉、千葉に関しては、到達可能地域は8~9時間で90%を超える。一方、香川、徳島、山口は、総じてどの時間帯でも到達可能地域が少ないが、それでも10~11時間で90%を超える。

筆者が気になったのはこんなところです。興味がある方は、ぜひリンク先のページをご覧になってくださいね。
 
こういうレポートを診ると、現在新幹線が通っていない北陸~関西、山陰、四国などの地域が新幹線を求める気持ちも分かります。また、日本のほとんどの地域は、半日以内で行き来ができることになります。良いことなんですが、便利すぎる気もします。
 
実は、筆者は無謀にも、ExcelVBAを用いて物流バージョンの「到達所要時間マップ」を作成しようと試みたことがあります。トラックだけでなく、フェリー、鉄道も含め、コンプライアンスをキチンと守った運行を前提に、各地域への到達予測時間比較ができるようにしたいと考えたのですが…、途中でくじけました。
プログラム制作よりも、元データを集める手間が嫌になったためです。
 
Yahoo!は、この算出のために日本国内の目的地として約19万箇所を設定したそうです。出発地点として設定されたのは、全国47都道府県庁のある都市からなので、単純計算で893万回の計算処理が必要となります。こういう算出が可能になったのも、ビッグデータ解析技術が進歩した恩恵です。
ぜひ、物流版の輸送経路算出マップも作成して欲しいものです(やってくれないだろうな 笑)。

 

 

参考/東京駅から日本全国への「到達所要時間マップ」

 


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