秋元運輸倉庫のインターンシップに参加してくれた女子高生。
彼女は、学校授業の一環でもなく、親に言われたわけでもなく、自ら物流を学びたいと思い、インターンシップに参加してくれました。
物流に興味を持つ女子高生が、初めて見た物流の現場。
彼女は何を感じたのか、その様子をレポートしましょう。
- 私立青稜高校のあおやまさん。
- メモを取りながら熱心に話を聞きます。
- 東京港見学ににっこりのあおやまさんと上田。
あおやまさん(私立青稜高校)から、最初の連絡を頂戴したのは昨年暮れのこと。
弊社の問い合わせフォームから「インターンシップに参加したいのですが…」というご連絡を貰いましたが、率直に言えば、最初は戸惑いを覚えました。と言うのも、大学生ならいざ知らず、高校生の場合は、学校からインターンシップの申し出があるのが常です。ファーストアプローチを生徒自身が行うなんて、聞いたことがありません。
よくよく話を聞いてみると…
- あおやまさんが通う私立青稜高校では、インターンシップ制度がない。
- 学校には、まったく相談していない。
- ネットで調べていたら、「高校生向けのインターンシップを実施している物流会社」として、弊社が紹介されていた。
保険の問題があるため、おいそれと快諾するわけにはいかなかったのですが。
なにせ、相手は「物流を学びたい」という生徒さんです。
ぜひ、会ってみたい…
皆さまもご承知のとおり、弊社はそういうこと(ひと)が大好きな会社ですから、こんなおもしろい、ワクワクするような話を素通りする訳にはいきません。
何度もメールでやりとりしつつ、青山さんの通う青稜高校側と打ち合わせを行うことになりました。
会ってくださったのは、進路指導担当の先生と、副校長先生。
戸惑い気味の進路指導担当の先生に対し、副校長先生がピシャリとおっしゃいました。
「あおやまが学びたいと言っているんだ。しっかりとサポートしてあげなさい!」
痺れましたね…
このひと言で、わたくしどもも安心してあおやまさんを受け入れる心持ちが整いました。
あおやまさんが、物流に興味を持ち始めたきっかけは、スーパーなどの廃棄物だったと言います。
廃棄物などの問題を調べるためには、何を勉強すれば良いのか?、という彼女の問いに対し、ご両親は物流ではないか?、と答えたそうです。
物流を勉強し始めたあおやまさんは、自身でロジスティクス検定なども受けつつ、もっと物流を学びたいと考えたはじめました。
そこで高校生でもインターンシップを受け入れている物流企業をネットで探し、弊社に行き着いたそうです。
インターンシップの目的は、複数あります。
ある高校では、インターンシップの目的を次のように挙げています。
就業体験を通して、職業に関する専門的知識・技能を総合的に体験させるとともに、望ましい勤労観・職業観の育成を図る。
あおやまさんの目的は、やや異なります。「物流を学びたい!」といって、検定を受けたり、自らわたくしどもにコンタクトを取ってくるわけですから、より純粋に物流の魅力を伝える必要があります。
そのため、従来のインターンシップで行ってきたカリキュラム「社会人とは」を廃し、代わりに「運送とは」やトラック乗車体験などを加えました。
- 羽田クロノゲートのエントランスにいたクロネコと。
- リーチフォークに興味津々!
- バラ積み貨物船の荷役作業を見学します。
昨今、ヤマト運輸の再配達問題などもあり、物流が一般ニュースでも話題になる機会が増えました。
もちろん、物流が話題にあがることそのものは、良いことでしょう。
しかし、考えてみてください。
Amazonを悪者にして、物流業界で働く人たちの苦労ばかりがクローズアップされていたとしたら、そんな業界に魅力を感じるでしょうか?
「物流業界って、たいへんそうだな…」
それでなくとも人不足で苦しむ物流業界です。若い人は、そんな業界に行きたくないと思うのではないでしょうか?
一方で。
ここ数年ですが、企業の活動、製品などが、知的好奇心をもって紹介されることが増えてきたとは感じませんか?
某局では、同じ業界の企業担当者たちをひな壇に並べ、さまざまな裏話などを紹介する番組をゴールデンタイムに放送しています。
物流だって、負けないくらいおもしろい。
今だからこそ、わたくしどもは胸を張って言うべきだと思うのです。
だから、あおやまさんに向けて、「ほら、こんなに物流っておもしろいんだぞ!」と言えるような、そんなカリキュラムを用意しました。
その様子は、ぜひフォトギャラリーでご確認いただければ幸いです。
私の通う青稜高校は進学校です。
大学生はもちろんですが、高校生も、大学に進学する上で、もうひとつ上の「社会人の世界」を見ることって、とても大事だと思いました。
進学する大学や学部などを選択する上で、学生では分からない仕事とかもあるのに、「この学部に行こう!」って決めることが、私にとってはすごく難しくて、分からないことだらけだったんです。※あおやまさんのインタビューから抜粋/意訳
あおやまさんは、この春から高校3年生になりました。
すでに大学の第一志望校も決まっているそうです。その大学には、AO入試があるとのこと。AO入試では、面接や小論文といった、学生の持つ個性や適性、才能などを診る方法で入学の合否を決めます。
あおやまさんは、AO入試において、今回のインターンシップ経験が活かせるのではないかと考えています。
インターンシップというのは、もっと言えば、「物流っておもしろい!」をインターンシップを介して伝えることは、物流業界が将来有望な物流人を育てるためにとても有効な手段なのかもしれません。
そう考えると、少しワクワクしてきませんか?
あおやまさんのインタビューです。ぜひ、ご覧ください。(3分38秒)
なお、動画には字幕も添えていますが、ぜひ音声の再生できる環境で、あおやまさんの声とともに本音を感じていただいた方がおもしろいかと存じます。
※画像はクリックで拡大します。また、画像は一部加工しています。
- ハンディターミナルに興味津々!
- 物流の勉強をしていて、ハンディを使ってみたかったそうです。
- 臨港営業所にて。巨大な巻取りにびっくりです。
- 説明する臨港営業所所長代理の溝上。
- 上屋の開放感、巨大感に驚いたそうです。
- 臨港営業所の平屋倉庫。
- 袖ヶ浦営業所にて。秋野所長自ら案内します。
- 巨大な石こうボード再生工場に驚きです。
- こういうのは、現場じゃないと見れませんね。
- 親子のようです(笑
- 袖ヶ浦でもちょうど本船が入っていました。
- 筆者、個人的にこの画像がとても好きです(笑
- トラック乗車体験を前に、説明する松島。
- 始業前点検の説明中です。
- 満面の笑み!
- 「楽しかったぁ!」
- 羽田クロノゲートには、新入社員の佐久間、松木も参加しました。
- クロノゲート前のパン屋さんにて時間つぶしです。
- クロノゲート前にて、集合?写真です。
- クロノゲートエントランスにて。
- いつもの物流シミュレーションゲームです。
- 物流シミュレーションゲームには、新入社員の佐久間と松木も参加しました。
- 芝浦ふ頭では、本船が接岸していました。
- 初めて見るフレコン。
- 初めて足を踏み入れた倉庫。目にするすべてが、彼女にとっては新鮮です。
- 荷役作業を見学中。
- KY(危険予知)ボード。ご存知でしたね。
- あおやまさんを案内する弊社 小畑。
- 芝浦一号倉庫屋上からのレインボーブリッジ。
- アルコールチェッカーの説明をする奥山。
- 点呼の見学。何故か緊張するドライバー(笑
- デジタコ/ドラレコの説明を受けます。
- 事務所体験。前日から緊張したそうです。
- PCを見ながら電話をすることは難しいようです。
- 流通加工の体験中。
- 伝票について、小畑から説明を受けます。