秋元通信

「ロボットの語源は?」、ロボットに関する3つのショートトピック

  • 2019.10.30
「ロボット」(Robot)の語源は?

 
「Robot」という言葉は、1920年にチェコスロバキアの作家:カレル・チャペックが発表した戯曲『R.U.R.(ロッサム万能ロボット商会)』で登場したとされています。
 
カレルは、チェコ語で強制労働を意味する「robota」(ロボッタ)と、スロバキア語で労働者を意味する「robotnik」(ロボトニーク)のふたつの単語から、「Robot」(ロボット)という造語を創り上げたとされています。
 
強制労働+労働者=ロボット、100年前の造語にしても、とても意を得ているように感じます。
 
 

ロボット三原則

 
SF作家:アイザック・アシモフが、小説中で示した、ロボットが守るべき原則のことです。
 
 

第一条:
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
 
第二条:
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
 
第三条:
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

 
 
ロボット三原則は、アシモフが自身の作品にミステリーとしての緊張感をもたらすために考えたと言われています。
このアイデアは、アシモフの作品だけではなく、多くのロボット作品で利用されてきました。
 
例えば、『YAWARA』や『20世紀少年』など、ヒット作を生み出し続けている漫画家:浦沢直樹が、『鉄腕アトム』のエピソードをベースにリメイクした作品『PLUTO』では、「殺人を犯せないはずのロボットが、なぜ人を殺すことができたのか?」ということが、全編を通した謎解きのキーとなっています。
 
 
また、ロボット三原則は、多くの矛盾をはらんでいることが指摘されています(アシモフ自身も、ロボット三原則の矛盾をテーマとした作品を複数書いています)。
 
例えば、第一条に従えば、主人を殺そうとしている強盗がいても、ロボットは強盗に対して、「危害を加えないで」、主人を守らなければならないという難題に直面します。
 
こういったパラドックスは、トロッコ問題にも共通してくるかも知れませんね。
 
 

ロボットは、なぜ二足歩行を目指すのか?

 
ひとつの理由は、主人たる人間が二足歩行をしている以上、人間の世話をする上では、二足歩行を行ったほうが、何かと都合が良いという考え方があります。
例えば、タイヤを足として採用したロボットでは、階段を上がることができません。人間と同じ生活環境下において、人間の世話をするのであれば、二足歩行を前提とした人間のために設計された家屋などで活動する必要があります。
だったら、二足歩行のほうが都合が良いでしょうね。
 
また、二足歩行ができる人間型ロボットであれば、自動車や自転車など、人間向きに設計されたインターフェイスをそのまま使えるというメリットもあります。最新の二足歩行ロボットは、セグウェイのような、体重移動で操作するインターフェイスも利用可能なんだとか。
 
 
ただし、たぶんもっとも大きな理由は、「目標が明確であるから」ではないでしょうか。
人型ロボット開発の第一人者である、早稲田大学:高西教授は、インタビューでこのように答えています。
 
「人型ロボット研究の最大の問題、あるいは宿命というのは、『人という明確な目標がある』ということです」
 
実は、日本は二足歩行をする人型ロボットの開発に、とりわけ熱心なんだとか。
欧州などでは、キリスト教の影響で、「人を創るという神と同じ行為をやってはいけない」という思想が、人型ロボット開発へのブレーキにもなっているようです。
 
 
最近では、RPA(robotic process automation)を導入する企業も増えてきています。
これも、まごうことなきロボットのひとつです。
ロボットは、どんどん私どもの生活に欠かせなくなってきています。例えば、ボタン操作ひとつで複雑な火加減を調整してくれるオーブンレンジだって、ロボットの一種と考えられますし。工場では、さまざまな産業用ロボットが働いています。
 
10年後と言わず、5年後には、より加速度的に、ロボットが身近になっているでしょう。
二足歩行ロボットも、もしかすると実用レベルになっているかも知れません。
 
 
 

出典

 
『ロボット』(Wikipedia)
 
『なぜ、日本の研究者は人型ロボットを作るのか』(nippon.com)
 
 


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