こんにちは。 記録的な大雨により、大規模な被害が生じています。被害にあわれた方々の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 9月1日は、「防災の日」でした。 あらためて、自然災害を他人事ではなく、 自分自身にもふりかかる可能性のあるものとして、 防災に対する意識を引き締めなおすことが必要ではないでしょうか 。 参考として、「災害時に命を守る一人一人の防災対策( 政府広報オンライン)」を共有いたします。 http://www.gov-online. go.jp/useful/article/201108/6. html さて、 今回は先週実施したインターンシップの様子をお届けします。 ■ 今号のメニュー ■ 1.初めてのインターンシップにチャレンジ! 2.物流関連ニュース 3.ハラール物流ってなに? ■ 初めてのインターンシップにチャレンジ! ..。..。..。..。..。..。..。 ※こちらの記事をご覧ください※ 「初めてのインターンシップにチャレンジ!」 ■ 運送関連ニュース ..。..。..。..。..。..。..。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 「物流ウィークリー」から、運送関連ニュースを ピックアップしてご案内いたします。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ ◇ 始まるハラール対応、物流業界で広がる認証取得 ◇ 長い荷待ち時間 各社各様の対策、試行錯誤する事業者 ◇ 中継輸送、普及するか 中小事業者の課題は ◇ 東ト協 11月に「トラ婚パーティー」開催 ※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。 ■ ハラール物流ってなに? ..。..。..。..。..。..。..。 「マレーシア日通、日系物流業者として初めて、ハラル物流認証を取得」 「ハラール認証」をご存知でしょうか? 上記記事は、昨年12月のもの。日通マレーシア現地法人が、 ハラール物流認証を取得したという記事ですが、 ハラール物流は日本国内でも始まっています。 新たなビジネスチャンスとして、 積極的にハラール物流に取り組む企業も出始めています。 今回は、聞き慣れない「ハラール認証」、そして「ハラール( 認証)物流」について、そのごく入り口を取り上げます。 「ハラール」とは、 世界人口の4人にひとりが信仰しているイスラム教における規範で あり、神であるアッラーが禁止していないもの(許されたもの) を指します。逆に、不法なもの、禁じられたもののことは、「 ハラーム」と言います。 「ハラーム」、つまりイスラム教における不法なものであり、 禁じられたものとは、どういったものなのでしょうか。 代表的なものは、以下のとおりです。 ・豚、犬 ・ハラールな方法で屠殺されていない死肉 ・淡水生物 ・蜂、血、酒 ハラール認証とは、その商品、サービスなどが、 ハラールであることを証明する認証制度であり、 一部の産業分野では、 大きなビジネスチャンスであると考えられています。 例えば、 日本茶はイスラム圏でも受け入れられている日本食文化の代表例で あり、また最近の日本食ブームから、 お米に代表される農作物についても大きなビジネスチャンスがある と考えられているそうです。 もっとも、日本人がイスラム文化をきちんと理解し、 尊重したうえでビジネスに取り組むのは大変なこと。例えば、 日本食に欠かせない調味料であるみりんは、 アルコールが含まれるため「ハラーム(不法なもの)」 と見なされます。 では、ハラール物流を行うときに気を配らなければならない点は、 なんでしょう? 物流の過程で、ハラールでないもの(ハラーム)が混入し、 ハラールな商品が汚染されることを防ぐこと、 そしてその対策が実施されていることが必要となります。 また、トラックの車両やコンテナなども、 ハラールな方法で洗浄される必要があります。 また、本来ハラールを管理する者として、 イスラム教徒の従事が必要とされていますが、日本国内の場合、 数少ないイスラム教徒の雇用を必須とするのではなく、「 ハラール管理者資格」という資格制度が設けられています。 物流事業者としては、以下の様な点が気になるところでしょう。 1.「ハラールな商品と、 ハラールではない商品を混在させて倉庫に保管してもよいのか」 2.「トラックにおいて、ハラールな商品と、 ハラールではない商品を一緒に運んで良いのか」 3.「イスラム教徒(ムスリム)ではない日本人が、 そもそもハラームな商品に触れ、運んで良いのか」 例えば2.に関し、マレーシアにおいては、 ハラールな商品を運搬するためのトラックと、 そうでない商品を運ぶトラックは区別されなければならないとされ ています。 また1.に関しては、 倉庫内で厳密なエリア分けがなされていれば、 現時点日本国内では問題はないようです。 あいまいな書き方しかできないのは、ハラール認証、 ハラール物流におけるルールが明文化されておらず、 認証時の監査によって判断されている要素が大きいからです。 ハラール認証、もしくはハラール物流は、 日本国内に拠点を構える大半の物流企業において、 現時点ですぐに対応すべき課題ではありません。 しかしながら、「その時」 はそう遠くない未来にやってくるかもしれません。 対応はしなくとも、知識として身に付け、 また最新情報を掴んでおくべき対象なのかもしれませんね。 ※「ハラール」は、「ハラル」 と長音表記されないこともありますが、本記事中では原則「 ハラール」と表記しました。 ※本記事は、 ハラーム認証に関する情報の正確性を保証するものではありません 。国内において、ハラーム認証を目指される企業は、「 NPO法人日本ハラール協会」 をはじめとする適切な機関にお問い合わせをしてください。 ※参考 農耕と園藝 2015年7月号 茶 2015年1月号 2月号 NPO法人日本ハラール協会 http://www.jhalal.com/ 最後までお読みいただきありがとうございました。 今後とも、よろしくお願い申し上げます。
秋元通信