こんにちは。
10月9日は「トラックの日」です。
今年の標語は、「トラックは生活(くらし)と経済のライフライン」。
読者皆様の中にも、トラック協会が行う各種のイベントに参加される方もいらっしゃるのではないでしょうか。標語のとおり、ライフラインである物流の重要性、この機会に広く国民の皆さんに知ってもらいたいものですね。
今回は、「ホームページで集客を成功させた運送会社」、そして大徳運輸様新物流センターの話題などをお届けします。
■ ホームページで集客を成功させた運送会社 ..。..。..。..。..。..。..。
とある運送会社の話です。
その運送会社は、仮に静岡県にあるものとしましょう。専門は、精密機械輸送として話を進めます。社長は42歳。先代社長であるお父様から会社を引き継ぎ、7年目になるそうです。
現社長、つまりご子息と先代社長であるお父様は、かなり歳が離れています。幼少の頃より、お父様のお仕事、つまり運送会社の仕事を見ていたご子息は、いつからか絶対に運送会社を継ぎたくないと思うようになったとのこと。大学を卒業した彼は、跡取りとして自身の運送会社への入社を切望するお父様の願いを断り、サラリーマンとして社会に出ます。
ところが彼が35歳になった時、お父様が病に倒れ、社長業を続けることができなくなったそうです。お父様、そして社員たちの願いは、ご子息が社長として会社の経営を続けること。古株の社員たちは、ご子息のことを幼少期から知っています。彼が社長の椅子を引き継がなければ、会社は解散させることをお父様、そして社員たちは決断し、彼に社長を継ぐよう懇願したそうです。
彼は悩みましたが、結局社長として会社を受け継ぐことにしました。幼い頃から彼をかわいがってくれた優しい「おじさん」たちが、職を失い路頭に迷うことは耐えられないことでした。そして何よりも、お父様である先代社長の気持ちを袖にすることができなかったからです。
当時、車両台数は20台ほど。決して経営は安定しているとは言い難い状況。一社の荷主専属状態になっており、その荷主の景気動向によって、会社の売上も左右される状況にありました。
当然、彼は運送のことを知りません。昨日までは、まったく物流と関係ない一介のサラリーマンだったわけですから。そんな素人の彼から視ても、新たな顧客の開拓、販路拡大が火急の課題であることは明白でした。会社に営業はいません。営業を行うとすれば、社長である彼自身が行わなくてはなりませんが、彼は運送の素人です。社長になり、彼はいきなり試練にさらされることになります。
悩んだ彼は、まず会社のホームページを立ち上げることにしました。精密機械輸送を行ってきて蓄積した、さまざまなエピソード、ノウハウ、事例、強み。そういったものを丁寧に社員たちからヒアリングし、文字に起こしていきます。これは運送を知らない彼にとって、とてもよい勉強になりました。幸い、ホームページ制作を頼んだ業者はSEO※やインフォメーションアーキテクチャー※に明るく、彼の想像以上の姿で、読み応えのあるホームページが完成しました。
ホームページが完成してしばらくして、ぽつぽつと問い合わせが入るようになりました。「静岡県」、「精密機械」、「配送」というキーワードでネット検索すると、会社のホームページがヒットするようになったからです。問い合わせの数は半年に数件程度でしたが、車両が20台の運送会社にとっては十分な数です。そして、問い合わせの多くが、メーカーからの直接問い合わせであったことも功を奏しました。中間マージンを搾取されることもなく、またメーカー担当者と切磋琢磨しつつ物流改善の打ち合わせを行い、提案することができるからです。
7年後の今、車両台数は70台を超えました。流通加工も手がけるようになり、年度内中には3拠点目となる倉庫を開設する予定となっているそうです。
本ケース、実はWeb戦略の定石から言えば、「No」なケースです。
「静岡」、「精密機械」、「配送」という複合キーワードの、例えばGoogleにおける検索数※はとても少ないからです。
ホームページは広告です。そして、広告は多くの人に見てもらうことが必須です。だからTVは視聴率にこだわりますし、人がめったに通らないような田舎道に看板を出す人はいないわけです。SEOにおいてもこれは同様で、ホームページではなるべく多くの人が検索してくれるキーワードを埋め込むことが、SEO戦略上の定石となります。
本ケースの成功の要因はなにか。
そもそも彼の会社の規模から考えるとそれほど多くの結果(=問い合わせ)が必要なかったこと。そして数少ない問い合わせにも関わらず、その内容が「おいしい仕事」であったことが、大きな結果につながったものと考えられます。
小さい池だからといって、誰も魚釣りをしてこなかったら、数は少ないものの、魚が大きく育っていた。他に釣り人はいなかったから、大きな魚は独占することができた。そんなイメージかと思います。
秋元運輸倉庫では、本メールマガジン「秋元通信」を含めた、Web戦略のノウハウをご紹介することが可能です。
ご興味のある会社様、お気軽にお問い合わせください。
※本記事は、情報元を隠すため、話の主旨を損なわない範囲で内容を変えています。
◆注記
※SEO
検索エンジン最適化の略。ネット検索された時に、自分のホームページを上位に表示させるための手法のこと。
※インフォメーションアーキテクチャー
ホームページや広告、雑誌などで、情報(コンテンツ)を効果的に配置することで、読者への訴求効果を最大限に高める手法のこと。
※Googleにおける、あるキーワードの検索数は、以下サイトで調べることが可能。
https://www.google.co.jp/trends/
■ 大徳運輸 八潮市に新物流センターを開設 ..。..。..。..。..。..。..。
大徳運輸株式会社(代表:相楽俊一郎)が、今夏、埼玉県八潮市に物流センターを新規開設しました。
同物流センターは新設された「三井不動産ロジスティクスパーク八潮」内に所在。現時点で2階、3階部分の合計約3000坪をご提案することが可能です。
ご興味のある方は、お気軽に下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先
秋元運輸倉庫:大滝
ootaki@amlogs.co.jp
◆大徳運輸ホームページ
http://www.daitoku21.co.jp/
◆同物流センター 画像
https://plus.google.com/photos/115450725738442397510/albums/6065347125105032401
■ 運送関連ニュース ..。..。..。..。..。..。..。
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「物流ウィークリー」から、運送関連ニュースを
ピックアップしてご案内いたします。
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◇ある運行管理者が見た ずさんな管理体制
◇適正運賃収受へ「今が交渉の時」荷主にも広まる業界の危機
◇業界のマイノリティー 固定給を貫く社長たち
◇ドライバーのイメージと実情
※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。
■ 国道6号の全面開通について
9月15日、東日本大震災福島原発事故から通行止めとなっていた国道6号の福島県双葉郡付近の通行規制が解除、3年半ぶりに一般車通行可能となりました。
参考:流れる車 戻らぬ時間・国道6号通行規制解除(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140917_63012.html
現地を実際に走った物流関係者によると、イノシシや野生化した牛、犬などが道路に飛び出してくるため、非常に危険な状況であるとのこと。必要性の薄い、興味本位での走行は避けたほうが賢明と思われます。
■ 秋元運輸倉庫よりお知らせ その一 ..。..。..。..。..。..。..。
前号の秋元通信で、北関東で配送を行っている運送会社様の募集を掲載したところ、予想外に多くのご反響を頂戴しました。この場をお借りして、感謝申し上げます。
なお、ご連絡を頂戴した皆様とは、お打ち合わせをすすめております。
■ 秋元運輸倉庫よりお知らせ そのニ ..。..。..。..。..。..。..。
東京周辺の海側、特に大田区、品川区、港区、江東区における、空き倉庫情報を求めています。
お心当たりのある方、弊社までご連絡を頂戴できれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。