秋元通信

【秋元通信】フォークリフト起因の事故を減らそう

  • 2014.9.18

こんにちは。
残暑らしい暑さもなく、いきなり秋になってしまった感がありますね。
今年は、30年に一度の異常気象だそうです。各地で大雨による被害が発生しています。夏の長雨、日照不足により、野菜の価格上昇も見込まれています。
9月1日は防災の日でもありました。あらためて、防災意識を引き締める必要があるかもしれません。

今回は、【鈴木勉の安全コラム】フォークリフト起因の事故を減らそう、をお届けします。


■ 【鈴木勉の安全コラム】
    フォークリフト起因の事故を減らそう ━━━・・・・・・‥‥……
鈴木勉の安全コラムシリーズ、今回は、鈴木先生のご指導により、フォークリフト作業に起因する事故削減を実現した事例です。

前回の安全コラム「急いては事を仕損じる」において、先生がコンサルティングを行う会社の社長に、以下ふたつの条件を出したことは先号のとおりです。
・社長は口を出さないこと。
・現状を把握するための各種データを提供すること。

先生にご指導をいただく際、弊社でもいくつものデータを先生にご提出、チェックしていただいています。倉庫内作業における過去の事故原因を分析し、実際に弊社倉庫の様子を視察された先生が着目されたのは、倉庫出入り口付近で事故が多発している点でした。

「指導を開始した当初の秋元運輸倉庫では、2S活動が徹底されているとは言い難い状況でした。例えば倉庫の入り口。資材等が通路側にはみ出し、出入り口付近の通路幅が狭くなっており、これが事故の誘発原因となっていることは明白でした」(鈴木先生)

先生の指導を受け、行ったことは以下のとおりです。
・荷役機具等の保管場所をルール化
・通路、保管場所、作業エリアを明確にするラインを引く
・巡視チェックの重点項目として、2S活動をピックアップ

「利益の源は、整理、整頓、清潔、清掃にあり!」
これは、先生がご指導の際に話される言葉です。

「4S活動は経営の基本だけれども、今4Sが実践できていない会社に、いきなり『4S活動を徹底しなさい!』と言っても、それは無理があります。まずは、整理、整頓の2S活動から始めること! これは私がつねづね申し上げていることです。」(鈴木先生)

ちなみに、先の先生のご指導を実践した結果、弊社では倉庫内でのフォークリフト関連事故が激減したことを付記いたします。

-・-・- 鈴木勉 プロフィール -・-・-・-・-・-・-・-・-
昭和39年トヨタ入社。以降40年、販売、商品開発、安全対策、物流改善などに従事。
平成17年株式会社イノアックコーポレーションにて、物流コストの削減、業務改善に従事。
平成20年よりコンサルタントとして独立。
以降、トヨタ時代に培ったノウハウを活かし、4S活動、安全対策、業務改善など、物流業界をメインフィールドにコンサルタント活動を継続中。
弊社では2年前より、、安全対策、人事、営業など経営全般についてご指導していただいています。
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■ 運送関連ニュース ━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

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 「物流ウィークリー」から、運送関連ニュースをピック
 アップしてご案内いたします。
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◇実運送の管理現場 各社各様「独自のルール作り」とは
◇運賃交渉のタイミング
※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。




■ 物流問題調査検討会(国土交通省) ━・・・・・‥‥‥…
8月7日、国土交通省において、第三回物流問題調査検討会が開催されました。
http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000053.html

検討会で使用された資料が、物流業界の現状について、とてもよくまとめられています。
内容をピックアップしてご紹介したいと思います。
http://www.mlit.go.jp/common/001050742.pdf

・国内貨物の輸送実績は、長期的には減少傾向
・2014年4月以降、トラック(特別積み合わせ)の貨物輸送量は大幅減少。一方、JR、内航海運、航空は堅調に推移。
・荷主見通しでは、9月以降貨物量は回復。また、運賃も今後値上がりするであろうと見込む荷主が多い。
・道路貨物運送業の就業者数は微増傾向にある。

また、トラック産業の課題として、ドライバー不足問題を大きく取り上げています。
http://www.mlit.go.jp/common/001050732.pdf

対策として取り上げられているのはふたつ。
・ドライバーの労働環境の改善
・官民連携で、トラックドライバーの確保・育成に向けた取り組みを強化していく

トラックドライバーの確保育成に関連し、5年以内の女性ドライバー倍増を目標に立て、国土交通省が「トラガール」サイトを立ち上げました。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/tragirl/

当サイトには、以下説明が記載されています。

「トラガール促進プロジェクト」は、元気に活躍するトラガールを社会に広く発信することで、トラガールを目指す女性の道しるべとなるとともに、経営者や荷主に新しい視点を提供し、業界のイメージ改革を図るための取組です。

このように、国土交通省もトラックドライバーの人材不足問題に向け、活動を具体化しています。ただし、このような国主導の全体戦略が、資本規模、会社規模が小さい物流企業にどれだけ貢献するものか見えにくいことも事実。
弊社を含め、最近Facebook等のWeb媒体を利用し、自社のブランドイメージをアピール、採用活動への活用を試みる物流企業が多く見受けられます。国策への期待は当然の権利と思いますが、私共ひとりひとりがどのようにトラックドライバーの人材不足問題に向き合うのか、そのことが今まで以上に問われていくのではないでしょうか。


■ 秋元運輸よりお知らせ ━━━・・・・・‥‥‥……
弊社では、北関東を中心に配送を行うことのできる運送会社様を探しております。
ご興味がある、もしくはそういった運送会社をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。


ご参加希望の方は、本メールアドレス(info@amlogs.co.jp)へのご連絡い
ただければ幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。


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