在宅勤務の広がりとともに、注目を集めていたコワーキングカフェ。
しかし最近では、テレワークの廃止など、逆風が吹いています。実際、閉店するコワーキングカフェも見受けられますし。
そんな中、三井住友銀行とTSUTAYAがタッグを組んだ「Olive LOUNGE」が話題を集めています。
2025年4月14日にオープンしたばかりの「Olive LOUNGE成増店」をレポートしましょう。
※画像はすべてクリックで拡大します
東京メトロ 地下鉄成増駅と東武東上線 成増駅の駅前、かつて三井住友銀行があった建物内に、Olive LOUNGE成増店はあります。と言っても、三井住友銀行がなくなったわけではありません、
1Fには、スターバックスコーヒーと三井住友銀行が。
2Fには、有料入場のOlive LOUNGE成増店があります。
「銀行であり、オフィスであり、カフェである。Olive LOUNGEは、そんな自由な空間です。木陰で過ごすように、穏やかなひと時はいかがですか。」、店舗のWebサイトには、こんなキャッチコピーが掲げられています。
- 店内には、こういったカフェやファミレス風の座席もあれば
- パーティションで区切られた、いわゆるコワーキングカフェ的な席もあります
- 店内奥側の様子。概ね、店内入口側がカフェ・ファミレス風、奥側がコワーキングカフェ的なレイアウトとなっています
- 窓際の席で、待ち行く人たちを眺めるのも一興でしょう
- 集合席の目隠しは本立になっています
- 店内の本棚には、教養本、ビジネス本を中心にマンガなども置いていました
- さすがTSUTAYAの運営というか。おもしろそうなビジネス本が並んでいます
Olive LOUNGE成増店の利用料金は、1時間1,100円(ソフトドリンクプラン。未就学児は550円、学生は880円)の時間制です。
この料金を払えば、ドリンクサーバや飲み物、お菓子類が食べ飲み放題です。
ちなみに、先に挙げた本も、販売しているのではなく、利用者が自由に読むことができます。
- ドリンクサーバは、コカコーラ系のものからスターバックスコーヒーまで用意されています
- 数量に限りはありますが、地元の人気パン屋さんのパンが用意されています。もちろん時間料金に含まれています。
- これまた豊富なおやつ類
- 圧巻なのは、ナッツ類のバリエーション。しょっぱいものから甘いものまで、よりどりみどりです。
アルコールプラン(1時間1,540円)を選ぶと、ビールやチューハイなどのアルコールも楽しめます。
- ビールサーバもありますよ
- 奥側のパック飲料も飲み放題です。アルコールプランを選択すると、手前側のチューハイ類が楽しめます。
筆者が訪問したのは日曜日。
ガチに仕事をしている人、家族連れ、あるいはPCを開いて仕事モードと思いきやマンガを読みふけっている人など、さまざまな人たちが思い思いの時間を過ごしていました。
この雰囲気は、これまでのコワーキングカフェにはなかったですね。
これまで筆者は、さまざまなコワーキングカフェ(コワーキングスペース)を利用してきましたが、Olive LOUNGE成増店は1、2を争うくらい、居心地が良かったです。
- TSUTAYA(CCC)は、レンタルビデオ・書店に代わる新たなビジネスのひとつとして、「SHARE LOUNGE」なるコワーキングカフェを展開中
(本稿執筆時点で54店舗) - 三井住友銀行は、もともと所有していた店舗をリノベーションし、「スターバックスコーヒー+Olive LOUNGE+(簡素化した)三井住友銀行」というパッケージを展開し始めている
(本稿執筆時点で3店舗)
CCCも三井住友銀行も、既存の主力ビジネスに課題を抱えています。
その2社が手を組み、新たなビジネスの可能性を模索しているのが、Olive LOUNGEなのでしょう。
興味深いですね。
しかもそれが、これまた陰りを見せ始めているコワーキングカフェというのが、おもしろいです。
在宅勤務が減り、したがってコワーキングカフェ・マーケットの縮小も予測される今、Olive LOUNGEは、コワーキングカフェにおける正当な進化系なのかもしれません。
あくまでも私見ではありますが、Olive LOUNGEはビジネスとして伸びていくのではないでしょうか。
今後の動向にも注目しましょう。