秋元通信

「銀行であり、オフィスであり、カフェである」Olive LOUNGE 成増店レポート

  • 2025.4.30

在宅勤務の広がりとともに、注目を集めていたコワーキングカフェ。
しかし最近では、テレワークの廃止など、逆風が吹いています。実際、閉店するコワーキングカフェも見受けられますし。
 
そんな中、三井住友銀行とTSUTAYAがタッグを組んだ「Olive LOUNGE」が話題を集めています。
2025年4月14日にオープンしたばかりの「Olive LOUNGE成増店」をレポートしましょう。

 ※画像はすべてクリックで拡大します
 

 
 

「Olive LOUNGE成増店」の入口。 「SHARE LOUNGE」はTSUTAYAを展開するCCCが経営するコワーキングカフェブランドです。

「Olive LOUNGE成増店」の入口。
「SHARE LOUNGE」はTSUTAYAを展開するCCCが経営するコワーキングカフェブランドです。

 
 
東京メトロ 地下鉄成増駅と東武東上線 成増駅の駅前、かつて三井住友銀行があった建物内に、Olive LOUNGE成増店はあります。と言っても、三井住友銀行がなくなったわけではありません、
1Fには、スターバックスコーヒーと三井住友銀行が。
2Fには、有料入場のOlive LOUNGE成増店があります。
 
「銀行であり、オフィスであり、カフェである。Olive LOUNGEは、そんな自由な空間です。木陰で過ごすように、穏やかなひと時はいかがですか。」、店舗のWebサイトには、こんなキャッチコピーが掲げられています。
 
 


 
 Olive LOUNGE成増店の利用料金は、1時間1,100円(ソフトドリンクプラン。未就学児は550円、学生は880円)の時間制です。
 この料金を払えば、ドリンクサーバや飲み物、お菓子類が食べ飲み放題です。
 ちなみに、先に挙げた本も、販売しているのではなく、利用者が自由に読むことができます。
 
 

 
 アルコールプラン(1時間1,540円)を選ぶと、ビールやチューハイなどのアルコールも楽しめます。
 
 

 
 筆者が訪問したのは日曜日。
 ガチに仕事をしている人、家族連れ、あるいはPCを開いて仕事モードと思いきやマンガを読みふけっている人など、さまざまな人たちが思い思いの時間を過ごしていました。
 
 この雰囲気は、これまでのコワーキングカフェにはなかったですね。
 これまで筆者は、さまざまなコワーキングカフェ(コワーキングスペース)を利用してきましたが、Olive LOUNGE成増店は1、2を争うくらい、居心地が良かったです。
 
 
 

Olive LOUNGEに診る、新たなビジネスの可能性

 

  • TSUTAYA(CCC)は、レンタルビデオ・書店に代わる新たなビジネスのひとつとして、「SHARE LOUNGE」なるコワーキングカフェを展開中
    (本稿執筆時点で54店舗)
  •  

  • 三井住友銀行は、もともと所有していた店舗をリノベーションし、「スターバックスコーヒー+Olive LOUNGE+(簡素化した)三井住友銀行」というパッケージを展開し始めている
    (本稿執筆時点で3店舗)

 
 
 CCCも三井住友銀行も、既存の主力ビジネスに課題を抱えています。
 その2社が手を組み、新たなビジネスの可能性を模索しているのが、Olive LOUNGEなのでしょう。
 
 興味深いですね。
 しかもそれが、これまた陰りを見せ始めているコワーキングカフェというのが、おもしろいです。
 
 在宅勤務が減り、したがってコワーキングカフェ・マーケットの縮小も予測される今、Olive LOUNGEは、コワーキングカフェにおける正当な進化系なのかもしれません。
 あくまでも私見ではありますが、Olive LOUNGEはビジネスとして伸びていくのではないでしょうか。
 今後の動向にも注目しましょう。
 
 
 


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