社長と語る / 秋元伸介 (代表取締役社長)

「できない」
「できる」
していきたい

 

秋元運輸倉庫株式貴社 代表取締役社長 秋元伸介

代表取締役社長 秋元伸介

 
 
2017年、創業100年の節目に代表取締役社長に就任した秋元伸介が、ビジネスに対する考え方、秋元運輸倉庫のこれからや、社員たちに望むことなどについて語ります。
 
聞き手は、川崎営業所の植田です。
さてどんな話が飛び出すのでしょうか。
 
 

 
植田:
創業100周年を迎えて、今の気持ちはいかがでしょうか?
 
秋元社長:
100年を迎えて、『老舗』の仲間入りをしました。変な事業に手を出したりしないで、きちんとした仕事をしてきた会社だという証であり、先人たちが誠実で堅実な仕事を積み上げてきた歴史の結果です。次の100年、つまり200年目に向けて礎を築いていきたいというモチベーションは高いですね。
 
植田:
200年目に向けて、チャレンジしていきたいことなどはありますか?

秋元社長:
運送と倉庫を軸に、ひたむきに物流を続けてきた会社ではありますが、新たなチャレンジも開始しています。物流関連資材の販売や、物流不動産など、子会社で手がけていますね。
ただし、三段跳びを目指すような突飛なことはしたくありません。あくまで、物流を軸として堅実に事業を進めていきます。
余談ですが、1990年代のバブル崩壊時、多くの企業が損失を被りました。しかし、当社はバブル崩壊によって、清算を必要とするような後始末は何もする必要がありませんでした。堅実な経営を心がけていたからこそです。
 

「辛い仕事」も前向きに変えていこう!

植田:
仕事での失敗談を教えてください。
 
秋元社長:
失敗と言うか、仕事が多すぎて延着が多発した時期があって。その時はしんどかった。あの頃は、謝ることが仕事だったなぁ・・・
 
植田:
辛くなかった・・・ですか?
 
秋元社長:
でも、乗務員や配車係はもっと大変だったと思う。もちろん、お客様にはとても迷惑をおかけしたわけだし。
お客様あっての仕事だから、私が辛い立場になることで、お客様も社内も気持ちが和らぐならば良いんじゃないかな。
 
植田:
でも、仕事が辛いとキツイですよね・・・
 
秋元社長:
人生の中で、仕事の時間ってすごく長いし、その仕事が辛くなっちゃと、そりゃしんどいし、可哀想ですよ。下を向いているだけじゃなくて、前向きに「どうしたら良いんだろう?」って考えて欲しいです。
クレーム対応もそうです、前向きに改善策を考えていたら、「嫌だなぁ」じゃなくなってくるから。
ひとりで考えて、答えが浮かばないのであれば、仲間を頼って欲しいよね。
同僚はもちろん、上司や先輩に相談するべき。
仕事が辛かったら、どうやったらそれを改善できるのか、前向きに変えていこうよ!

先を見ることを止めたら終わり

植田:
社長にとって「仕事とは」なんですか?
 
秋元社長:
社員とその家族を路頭に迷わせないこと。次に、自分がどこに向かって行くのか、努力すること。
先を見ることを止めたら終わりです。会社が発展しないと社員を守ることもできない。でも変なことはしたくないし、堅実に進んでいきたい。
 
植田:
「先を見ること」と言えば、インターンシップ等の試みも、成果が上がりつつありますよね。
 
秋元社長:
皆さんもご承知のとおり、当社だけでなく物流業界全体にとって、人手不足というのは深刻な課題です。インターンシップは、採用そのもの、つまり直接の効果を期待して始めたわけではありませんが、結果としては思った以上に効果を上げ始めています。
一般の方々から見た物流業界と言うと、佐川急便とか、ヤマト運輸とか、大手だけしか名前を知られていないのが現状です。だからこそ、アピールをして、「秋元運輸倉庫って会社があるんだよ!」って知ってもらうことはとても大切です。
 

「手が出せない」とか、「分からない」って状況は避けたい

植田:
社長が考える「良い会社」とは、どんな会社ですか?
 
秋元社長:
「こういうことをやりたい!」ってビジョンがある会社は、良い会社だと考えています。
そのためには、環境と整えておくことが大切です。
例えば、働き方改革。人材不足対策としても、そして当社で働いてもらっている皆さんのためにも、今後5年間は、働き方対策に取り組んでいきたい。
 
安全対策もそうですね。
例えば、フォークリフトなど、さまざまなマテハン機器においては、ヒューマンエラーを防ぐような安全対策がどんどん進化しています。ただし、どのように進化するのかは、はっきりと見えているわけではありません。だから、常にアンテナを張って、「さぁ、始めよう!」という時に、「手が出せない」とか、「分からない」って状況は避けたいです。
当社がホームページやSNSなどに積極的に取り組んでいるのも、世間の変化に対応できるよう、間口を広く用意しておくための方策のひとつでもあります。
もちろん、先ほどお話ししたような世間に対するアピールの方法のひとつでもあるわけですけどね。

歩みを止めてはダメ!

植田:
「こんな社員になって欲しい」って期待はありますか?
 
秋元社長:
今の仕事に対し、「これで十分」っていう流れ作業になっては欲しくないです。惰性で仕事をするのではなく、「こうやったらもっと良くなるかも」という構想を持ちながら働いて欲しいと思います。
自分の中で構想のある人、つまり「こういう風になっていきたんだ!」という夢を持って欲しいですね。
 
「自分はこれだけ!」って、自分で自分の限界を決めるような人はさびしいです。
歩みを止めてはダメ! 先を見ることをやめてしまったら、それで終わってしまいますから。
 
「できない」っていうのは簡単です。
「できる」って回答を、どうやって創るか、みんなに、そして一緒に考えて欲しいし、そういう会社にしていきたい。
 
品質が求められる時代ですから、お客様とともに改善を行う物流会社が求められていますしね。
 
「できない」を「できる」に変えることにできる物流会社。
社員の皆さんと一緒に、そんな会社を創り上げていきたいと考えています。
 
植田:
お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
 

和やかに質問に答える秋元運輸倉庫 代表取締役社長 秋元伸介

和やかに質問に答える秋元運輸倉庫 代表取締役社長 秋元伸介

 
 

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