秋元通信

2021年春卒業予定 高校生採用スケジュール

  • 2020.6.30

新型コロナウイルス、そして緊急事態宣言等の対策は、各所に混乱をもたらしています。
採用マーケットも然りです。
 
2021年春卒業予定の高校生採用については、先日、ようやく厚生労働省がスケジュールを発表しました。
筆者がヒアリングした範囲ではありますが、高校側の状況なども含めて、お知らせしましょう。
 
 
 

2021年3月卒業予定 高校生の就職活動スケジュールについて

 
2020年6月11日、厚生労働省が発表した、プレスリリース内容より、ポイントのみ転記します。

  • 企業による学校への求人申込及び学校訪問開始
    → 2020年7月1日(水)
    → 例年と変更なし
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  • 学校から企業への生徒の応募書類提出開始
    → 2020年10月5日(月)
    → 例年より一ヶ月後ろ倒し
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  • 企業による選考開始および採用内定開始
    → 2020年10月16日(金)
    → 例年より一ヶ月後ろ倒し

 
詳しくは、厚生労働省のプレスリリースをご覧ください。
 
 
就職活動を行う高校生の都合を鑑み、応募書類の提出、選考開始(面接等)を一ヶ月後ろ倒しにした点は評価されるべきでしょうが、企業側の都合は、何ら顧みられていない印象を受けます。
求人票の提出だけが、例年通り7月1日提出になっているのは、どういうことなのでしょうか?
 
 
 

高校側の進路指導について

 
各高校に多少の違いはあれど、高校3年生になると親御さんを含めた面談を何度も行い、生徒たちは進路を決定します。
就職希望の生徒たちは、7月終盤には志望企業の絞り込みを終え、夏休みは面談練習等の就職対策に移ります。
 
しかし、ほとんどの学校は、先日まで生徒の登校を制限していました。緊急事態宣言中は、自宅待機、その後も、分散登校などで、十分な進路指導はできていません。
 
就職スケジュールは一ヶ月後ろ倒しになりましたが、各高校の対応(進路指導)は分かれているようです。例年と同じく、7月末には志望企業を決めさせる高校もあれば、一ヶ月後ろ倒しにした高校もあります。
どちらにせよ、学校は約三ヶ月遅れてスタートしているわけですから、十分な進路指導ができているわけがありません。
 
そのことは、高卒就職者たちを迎え入れる、私たち企業側も十分に留意しておくべきでしょう。
 
 
 

企業側はどうすれば…?

 
繰り返しになりますが、厚生労働省が出したスケジュールでは、企業側求人票提出は変わっていません。
新型コロナウイルスが経営に与える影響が見えず、来春以降の採用計画が見えていない企業も多いと思うのですが…、いじわるですよね。
 
なので、高卒採用をする可能性のある企業は、まずは求人票の提出を、できれば解禁日である7月1日にあわせて行うべきでしょう。
 
ここ数年、求人倍率は上がり、求職者優位な、売り手市場が続いていました。
しかし、今後は、高卒に限らず、大卒、中途も含め、すべての採用マーケットは、企業側優位な買い手市場に変わっていく可能性もあります。
 
自社の状況、マーケットの状況にアンテナを張り、どちらに転んでも、フットワーク良く、動くことができる状況を維持しておくことが、とても大切になることと思います。
 
 
 


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