秋元通信

Google検索で振り返る2017年

  • 2018.1.31

Googleが、「Year in Search: 検索で振り返る2017」を公開しています。
https://g.co/trends/EFcsU
 
Googleによれば、「このリストは、2016 年に比べて 2017 年にトラフィックが急増した検索キーワードに基づいて」いるランキングなんだとか。
これ、なかなか興味深いです。
 
 

◇急上昇
  1. 小林麻央
  2. 北朝鮮
  3. ドラクエ11
  4. 台風
  5. wbc
◇ ◯◯とは
  1. 忖度とは
  2. プレミアムフライデーとは
  3. リベラルとは
  4. 共謀罪とは
  5. valuとは

 

◇「比較」されたトピック
  1. 政党 比較
  2. aiスピーカー 比較
  3. ビットコイン 比較
  4. イデコ 比較
  5. ガス 自由化 比較
◇話題の人
  1. 小林麻央
  2. 松居一代
  3. 安室奈美恵
  4. 清水富美加
  5. トランプ

 
 
まず目立つのは小林麻央さんですね。彼女のブログは多くの人に勇気と感動を与えました。ここにランキングされたのも、彼女のブログ「KOKORO」を検索する人が多かったことと推測します。
 
「◯◯とは」ランキングも興味深いです。私自身、「忖度」、「リベラル」、「valu」は検索した記憶があります。Google先生、というネットスラングのとおり、Googleに辞書的な役割を求めている人が多いんでしょうね。
 
また、「話題の人」の一位:小林麻央さんと、二位:松居一代さんの両名とも、ネット上に発信の場を持っていたことも興味深いです。小林麻央さんは前述のとおりブログ、松井さんは「松井劇場」と呼ばれ、Youtubeで赤裸々な告白を繰り返しました。初回の動画再生回数は、なんと320万回。以降は減るものの、30万回~100万回再生されています。ある意味、2017年もっともネットの威力を体現した方だったのかもしれません。
 
 
 
では、物流関係のキーワードはどうだったのでしょうか。
2015年から2017年まで過去3年間の傾向を、Googleトレンドで調べてみました。
 
◇「宅配」と「物流」
どちらのキーワードも少しづつ検索数が増加する傾向にあります。検索数としては、「宅配」の方が「物流」の倍程度検索されています。
「宅配」は、2016年12月と2017年3月に検索数が増えているのですが、これはヤマト運輸の値上げや不在持ち帰りのニュースが公開された時期とかさなっているものと推測します。

 
 
◇「トラックドライバー不足」
2015年~2016年と、2017年の検索数を比較すると約1.6倍ほどに増加しています。
2017年は、一般メディアでも広く物流業界の苦境が報道された一年であり、その結果が検索数にも反映されたものと考えられます。

 
 
◇「自動運転」と「無人運転」
「自動運転」と「無人運転」を比較すると、検索数の差に気づきます。
「無人運転」は「自動運転」と比較して圧倒的に検索数が少なく、この3年間で約50倍、2017年に限って言えば100倍近い開きになった時期もありました。
「無人運転」と「自動運転」を混同している方は、例えば物流業界の中にも少なからずいらっしゃいます。その現れが、検索数の差にも出ているのかもしれません。

 
 
◇「物流不動産」と「物流倉庫」
2015年の「物流不動産」検索数を1とすると、以下のようになります。
 
2016年「物流不動産」検索数:1.5
2017年「物流不動産」検索数:1.4
 
2015年「物流倉庫」検索数:9.6
2016年「物流倉庫」検索数:12.5
2017年「物流倉庫」検索数:13.9
 
「物流不動産」の認知はまだまだかもしれませんが、「物流倉庫」の検索数は堅調に増加しているといえるでしょう。
 

 
 
 
今回はGoogle検索キーワードを取り上げましたが、昨今ではTwitterやInstagram におけるキーワード出現頻度をマーケティングに活用することが普通に行われています。世の中の傾向をマクロ的に捉えるうえで、ネットにおける言葉の動きを知ることは、とても有効です。
 
皆さまも、興味のある言葉があったら試しにGoogleトレンド(https://trends.google.co.jp/trends/)で調べてみてはいかがでしょうか?
 
きっと知的好奇心を刺激してくれるものと思います。
 
 
 


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