Googleが、「Year in Search: 検索で振り返る2017」を公開しています。
https://g.co/trends/EFcsU
Googleによれば、「このリストは、2016 年に比べて 2017 年にトラフィックが急増した検索キーワードに基づいて」いるランキングなんだとか。
これ、なかなか興味深いです。
- 小林麻央
- 北朝鮮
- ドラクエ11
- 台風
- wbc
- 忖度とは
- プレミアムフライデーとは
- リベラルとは
- 共謀罪とは
- valuとは
- 政党 比較
- aiスピーカー 比較
- ビットコイン 比較
- イデコ 比較
- ガス 自由化 比較
- 小林麻央
- 松居一代
- 安室奈美恵
- 清水富美加
- トランプ
まず目立つのは小林麻央さんですね。彼女のブログは多くの人に勇気と感動を与えました。ここにランキングされたのも、彼女のブログ「KOKORO」を検索する人が多かったことと推測します。
「◯◯とは」ランキングも興味深いです。私自身、「忖度」、「リベラル」、「valu」は検索した記憶があります。Google先生、というネットスラングのとおり、Googleに辞書的な役割を求めている人が多いんでしょうね。
また、「話題の人」の一位:小林麻央さんと、二位:松居一代さんの両名とも、ネット上に発信の場を持っていたことも興味深いです。小林麻央さんは前述のとおりブログ、松井さんは「松井劇場」と呼ばれ、Youtubeで赤裸々な告白を繰り返しました。初回の動画再生回数は、なんと320万回。以降は減るものの、30万回~100万回再生されています。ある意味、2017年もっともネットの威力を体現した方だったのかもしれません。
では、物流関係のキーワードはどうだったのでしょうか。
2015年から2017年まで過去3年間の傾向を、Googleトレンドで調べてみました。
◇「宅配」と「物流」
どちらのキーワードも少しづつ検索数が増加する傾向にあります。検索数としては、「宅配」の方が「物流」の倍程度検索されています。
「宅配」は、2016年12月と2017年3月に検索数が増えているのですが、これはヤマト運輸の値上げや不在持ち帰りのニュースが公開された時期とかさなっているものと推測します。
◇「トラックドライバー不足」
2015年~2016年と、2017年の検索数を比較すると約1.6倍ほどに増加しています。
2017年は、一般メディアでも広く物流業界の苦境が報道された一年であり、その結果が検索数にも反映されたものと考えられます。
◇「自動運転」と「無人運転」
「自動運転」と「無人運転」を比較すると、検索数の差に気づきます。
「無人運転」は「自動運転」と比較して圧倒的に検索数が少なく、この3年間で約50倍、2017年に限って言えば100倍近い開きになった時期もありました。
「無人運転」と「自動運転」を混同している方は、例えば物流業界の中にも少なからずいらっしゃいます。その現れが、検索数の差にも出ているのかもしれません。
◇「物流不動産」と「物流倉庫」
2015年の「物流不動産」検索数を1とすると、以下のようになります。
2016年「物流不動産」検索数:1.5
2017年「物流不動産」検索数:1.4
2015年「物流倉庫」検索数:9.6
2016年「物流倉庫」検索数:12.5
2017年「物流倉庫」検索数:13.9
「物流不動産」の認知はまだまだかもしれませんが、「物流倉庫」の検索数は堅調に増加しているといえるでしょう。
今回はGoogle検索キーワードを取り上げましたが、昨今ではTwitterやInstagram におけるキーワード出現頻度をマーケティングに活用することが普通に行われています。世の中の傾向をマクロ的に捉えるうえで、ネットにおける言葉の動きを知ることは、とても有効です。
皆さまも、興味のある言葉があったら試しにGoogleトレンド(https://trends.google.co.jp/trends/)で調べてみてはいかがでしょうか?
きっと知的好奇心を刺激してくれるものと思います。