秋元通信

正しい手洗いの方法を再確認!、コロナ&インフルエンザのダブル流行から身を守ろう!

  • 2022.11.15

手洗いは、うがいと並んで感染対策の基本とされています。
コロナ禍の真っ最中、しかも第8波がやって来そうな今だからこそ、正しい手洗い方法を確認しておきましょう。
 
 
 

再確認!、手洗いの目的は?

 
手洗いの目的は、手についたウイルスや細菌を死滅させることではありません!
手洗いの目的は、手についたウイルス・細菌を含む「汚れ」を洗い流すことです。
 
ここ、とても大事なところです。
「洗い流す」ということが、手洗いの基本だからです。
 
公衆トイレなどでは、石鹸を手に取り、数回手をこすり合わせた後、泡を洗い流したらそれで手洗い完了としてしまう人がいます。泡を流しただけで、汚れを洗い流すことができるわけがありません。
そもそも、石鹸を使わない人も多いですけどね。
 
心当たりのある人は、手が汚れたときのことを考えてください。
例えば油、例えば塗料、例えば泥などで、手が汚れたとき、皆さんはどのように手を洗いますか?
 
石鹸を手に取り、汚れのある部分をしっかりと、目視や感触で対象となる汚れが落ちたことを確認できるまでこすり洗いし、その後、汚れがちゃんと落ちるまで流水で流すはずです。もし一度の手洗いで十分に汚れが落ちない場合には、複数回に分けて手洗いをしませんか?
 
新型コロナウイルス、インフルエンザ、あるいは食中毒や風邪の予防を目的とした手洗いも本来同じはずです。手に付着したウイルス・細菌は、目に見えませんから、つい横着をしてしまうのでしょう。
 
厚生労働省の発表によれば、手洗いの時間と回数による、ウイルスの残存率は以下のとおりです。
 

  • 手洗い前
     約100万個のウイルスが手に付着している状態
  •  

  • 流水で15秒手洗い
     約1万個(約1%)に残存ウイルスは減少。
  •  

  • ハンドソープで10~30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ
     数百個(約0.01%)まで残存ウイルスは減少。
  •  

  • ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ
     数十個(約0.001%)まで残存ウイルスは減少。
  •  

  • ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ。この工程を2回繰り返す。
     数個(約0.0001%)まで残存ウイルスは減少。

 
手の洗い方も大切なのですが、「すすぐ」という工程が、感染対策としてはとても重要なのが分かります。
 
 
 

手の正しい洗い方

 
図のほうが分かりやすいかと存じます。厚生労働省発表の「正しい手の洗い方」へのリンクを貼っておきましょう。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf
 
図だけではなく、動画へのリンクも貼っておきます。
 

 
 
手洗いで洗い残しが起こりやすいのは、指先や手の甲、あるいは指と指の間(※水かきと呼ばれることがある部分)です。また、親指は、他の指に比べて洗い残しが多いそうです。
自分が今、「手のどの部分を洗っているのか?」「まだ洗っていない部分はどこなのか?」を意識しながら、手洗いをするのが洗い残しを減らすコツです。
 
また手洗いを行った後は、清潔なハンカチやタオルで手を拭くことを心がけます。
 
 
 

手洗いの後、アルコール消毒をする必要はあるの?

 
厚生労働省のWebサイトでは、「手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません」と明記されています。
 
手洗いがすぐにできない環境や状況では、アルコール消毒は有効とされています。
例えば、買い物のために入店する際や出店する際、レストラン等で食事をする際などは、手洗いを行うことは現実的に難しいでしょうから、アルコール消毒を手洗いの代わりに行うことで感染対策に代えるわけです。
 
 
手洗いは、「日常的手洗い」「衛生的手洗い」「手術時手洗い」の3つに分けられます。
日常的手洗いでは、手の皮膚の表層部分にいる細菌の一部までしか除去できません。対して、衛生的手洗いでは、皮膚表層部の細菌をすべて除去、手術時手洗いでは皮膚のもっと深い部分に常在する菌まで除去します。
 
手洗い後のアルコール消毒が必要なのは、衛生的手洗いおよび手術時手洗いの場合だけです。ただし、濡れた手でアルコール消毒をしても、アルコール濃度が下がってしまうため効果が期待できません。
繰り返しになりますが、本来、きちんとした手洗いをすれば、手洗い後のアルコール消毒は必要ありませんが、それでもアルコール消毒を行う場合には、必ず手を一度乾かした後で、アルコール消毒を行いましょう。
 
 
以上、正しい手洗いの方法について、ご紹介しました。
この冬は、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザとのダブル流行も懸念されています。
 
きちんと手洗いとうがいを行いましょうね!
 
 


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