秋元通信

【秋元通信】 「4S、それとも2S、5S?」 業務改善手法を考えてみよう 

  • 2015.1.30

こんにちは。

冬らしからぬ暖かな日があったと思えば、今日の東京は雪模様。猫の目のようにころころと変わる天候、嫌ですね。今年は昨年のような大雪が降らないことを天に祈りたいところです。

さて、今回のメイン記事は、久しぶりの「鈴木勉の安全コラム」をお届けします。


■ 今号のメニュー ■
1.【鈴木勉の安全コラム】「4S、それとも2S、5S?」 業務改善手法を考えてみよう
2.運送関連ニュース
3.【割り込みが原因】多重事故を起こしたドライバーが無罪
4.配車センターを開設いたしました!


■ 【鈴木勉の安全コラム】 
「4S、それとも2S、5S?」 業務改善手法を考えてみよう ..。..。..。..。..。..。..。

久しぶりの登場、鈴木勉の安全コラムです。
今回は、生産や物流、サービス業など、多くの産業分野において、ひろく業務改善手法として用いられている、4S活動について取り上げます。

4S活動とは、以下4つの頭文字を取ったものです。
・整理
必要なもの、不要なものを分け、不用品は廃棄処分する。

・整頓
使いやすいように、整えて配置、収納しておく。

・清掃
傷やほこり、汚れなどがないように、きれいにする。

・清潔
きれいな状態を維持管理する。

なぜ4S活動が必要なのか。また、4S活動が優れている点は何か。
「4S活動は、改善のための大切な基礎工事にあたります。基本中の基本、といってもよいでしょう。
例えば、トヨタ生産方式とは、突き詰めれば4S活動の集約と言えます。4S活動の優秀さは、トヨタを始めとする多くの企業で導入され、実践、研鑽が積み上げられていることからも分かります」
(鈴木勉先生)

ところで、今まで本腰を入れて改善活動を行ってこなかった企業が、いきなり4S活動のすべてを実施しようというのはなかなか難しいところです。
「4S活動において、まず重要なのは『整理』と『整頓』。
このふたつから開始するのが良いでしょう。しかしそうは言っても、『整理』と『整頓』の徹底だけでも大変なことです。逆に言えば、このふたつをきちんと成し遂げることができれば、その後の『清掃』、『清潔』への道筋は、半分以上できあがったとも言えます」
(鈴木勉先生)

弊社の場合においても、まずは2S、つまり『整理』と『整頓』の徹底を厳しくご指導いただきました。

話は変わりますが、4S活動、2Sの他にも、3S、もしくは5Sや6Sという手法も存在します。
3Sは、4S活動の頭みっつ、つまり「整理」、「整頓」、「清掃」を指すもの。
5Sは、4S活動に「しつけ」、つまりルール決めを加えたもの。
6Sは、5Sにさらに「作法」を追加したもので、日本電産で生み出された手法です。さらに言えば、東芝では5Sに「しっかり」、「しつこく」を追加して7Sとすることもあるそうです。


実は、以前配信した安全コラムに関連し、読者の方から、「当社では4S活動ではなく、5S活動を行っています。4S活動の方がよいのでしょうか?」という質問を頂戴したことがありました。似たような名前の改善活動手法がいくつもあれば、どれが良いのか迷ってしまうこともあると思います。

改善活動は、本来とても複雑で手間のかかるもの。過去から現在に至るまで、さまざまな企業、さまざまな産業において、多くの人が頭を悩ませてきました。そういった歴史の中で、改善活動を単純化し効果を最大限発揮するために、研究、実践を重ね、その有効性が認められた手法が、現在に至るまで支持を得て生き残っています。

「先人たちの知恵を借りないのはもったいない。わたしがトヨタで経験した知恵や経験を皆様にご提供するのも、それが既に実践され効果があることが証明されているからです。
確かに世の中にはさまざまな手法がありますが、前述したとおり、2S活動すらも実践するのはたいへんな労力を必要とします。
まずは実績も多く、また比較的シンプルな4S活動から開始されていはいかがでしょうか」
(鈴木勉先生)

弊社における4S活動の事例も、折にふれてご紹介したいと思います。



◇鈴木勉 プロフィール
昭和39年トヨタ自動車入社。以降40年、販売、商品開発、安全対策、物流改善などに従事。
平成17年株式会社イノアックコーポレーションにて、物流コストの削減、業務改善に従事。
平成20年よりコンサルタントとして独立。
以降、トヨタ時代に培ったノウハウを活かし、物流業界をメインフィールドに、4S活動、安全対策、業務改善など、コンサルタント活動を継続中。
弊社では3年前より、、安全対策、人事、営業など経営全般についてご指導していただいています。


■ 運送関連ニュース ..。..。..。..。..。..。..。
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 「物流ウィークリー」から、運送関連ニュースを
 ピックアップしてご案内いたします。
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◇運送会社の副業 「先を見通し第二の柱を」「並行できず」
◇ドライバーの出世欲 会社のサポート必要
◇東北ー関西間の輸送 数年前から1.5倍に
◇女性活用の取り組み 運輸業特有の要因が障害
※記事本文は物流ウィークリーWebサイトをご覧ください。



■ 【割り込みが原因】多重事故を起こしたドライバーが無罪 ..。..。..。..。..。..。..。

多重事故を起こした加害者が無罪判決を受けるというニュースが、つい先日ありました。

ニュースの詳細は、以下をご確認ください。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150124-OYT1T50031.html

無罪になったのは、4人の死傷者を出した多重事故の加害者として、自動車運転過失致死傷罪に問われた元トラック運転手。
無罪の理由について、「隣車線の車が進路変更の合図なし(※強引な割り込みのこと)に前方に進入したのが事故の原因。元トラックドライバーに過失はない」と裁判長は述べています。

無謀な割り込みが事故の原因とされ、割り込みをしたドライバーが有罪判決を受けた例としては、2004年、東名高速道路 町田市付近で発生した事故があります。
割り込みドライバーは、3車線ある高速道路上において、一番左の走行車線から中央の追い越し車線まで2車線分の割り込みを行ったとされています。結果、割り込み車両を避けた乗用車に乗車していた二人が死亡、二人が重軽傷を負いました。
ここで注目したいのが、割り込み車両は、被害車両と接触していない点。有罪判決を受けたドライバーは無罪を主張しましたが、検察側の主張「目撃者の誰もが、『車同士が衝突した』と思うほど接近していた。被害者は追突を避けるためにハンドルを切らざるを得ない状態に追い込まれており、被告の不適切な車線変更で事故が引き起こされたことは明らか」が認められたことになります。

ここに挙げた二例の事故には共通点があります。

・どちらも「目撃」が判決を導いている点
一例目の事故においても、目撃証言ないしドラレコ等によって、無謀な割り込みが証明できた結果かと推測されます。

・どちらも凝り固まった旧来の判例を見直し、正しい判決を下そうという流れの結果である点
一例目では「追突車=100%過失」という旧来の判断、二例目では「未接触=無過失」という旧来の判断に対し、真逆の判決を下しています。過去の判例にいたずらに準じることなく、交通事故発生状況の精緻な分析を行うことで、より正しい判決を下そうという、司法の努力の積み重ねによって得られたものでしょう。

しかしながらこのような判決は、まだまだ例外であり少数です。交通事故という身近の危険と常に向き合っている物流関係者は、このことを十分に肝に銘じる必要があります。これまでの判例と異なる判決を得ようとし、身の潔白を証明するためには、しっかりとした証拠が必要。
そのためにも、ドラレコの設置を行い、不幸にも交通事故に遭遇してしまった際には目撃者を確保することが、何よりも重要です。

また、逆の視点から考えると、どうでしょう。
割り込みを過失責任のある危険運転とみなす判決が出たことは、自社の社員、ドライバーに対する安全教育にも影響を与える可能性を持ちます。
例えば、二例目の事故において、裁判官は以下のように述べ、無罪を主張する割り込みドライバーの主張を退けました。

「目撃証言から15m程度に接近したと認められる。追突の危険を生じさせたことは明らかである」

車間距離15mの車線変更、普通に行っている方もいらっしゃるのではないですか。
安直に「車間距離15mの車線変更=危険運転(割り込み)」とはみなされないことと思います。しかし、前後の状況を検証し、精緻な交通事故分析を行った結果、危険運転と結論されれば、車両接触の有無とは関係なしに、過失責任が生じる可能性があることは、知っておくべきことと思います。

物流事業者にとって、交通事故は常に隣り合う危険です。
最新の情報を知り、先んじて教育などの対策を取ることも、安全対策のひとつではないでしょうか。

※筆者は交通事故の専門家でもなく、法律家でもありません。
交通事故に際しては、必ず専門家にご相談ください。


■ 配車センターを開設いたしました! ..。..。..。..。..。..。..。

前号にてお知らせした、配車センターの本格稼働開始をお知らせいたします。
弊社配車センターは、「まごころ便」構想のさらなるステップアップとして、より広範な運送ネットワーク構築を目的として開設いたしました。
地域、お取り扱い荷物、保有車両などの区別なく、関東近県にクルマを寄せていらっしゃる全国各地さまざまな運送会社様にお声を掛けさせていただいております。
求荷情報、求車情報、なにかお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせを頂戴できれば幸いです。


【自己紹介】配車センター長:原
東京生まれ、東京育ち。
錦織圭選手人気にあやかって、ウン十年ぶりにテニスラケットを手に取ろうかと検討中の、おなか周りがちょっと気になる46歳です。
得意技は、「笑顔」と「人当たりの良さ」。
正直一徹に、皆様のお役にたてる配車センターを目指していきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。


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