皆さん、こんにちは。秋元運輸倉庫のオウンドメディアへようこそ。今回は、最新の技術であるChatGPTが、運送および倉庫業界の従業員にどのような価値をもたらすかに焦点を当てたいと思います。ChatGPTは、少ない知識しかない方でも使いやすく、ビジネスプロセスの効率化に大いに貢献します。
◆ ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAIが開発した先進的な自然言語処理技術を基にしたAIチャットボットです。少ない知識しかない方でも直感的に利用でき、様々な業務に活用可能な特長があります。
◆ ChatGPTがもたらす3つのビジネス利用例
- 顧客対応の向上:
ChatGPTは、カスタマーサポートを向上させるために活用できます。従業員が運送や倉庫業務に関する質問やクエリに瞬時に回答することで、スムーズで迅速な顧客対応を実現します。
- 業務プロセスの効率化:
ChatGPTは、ルーチンな質問やタスクに対する自動応答を行うことで、従業員の業務効率を向上させます。例えば、出荷状況の確認や在庫情報の取得など、簡単な作業を迅速に処理できます。
- トレーニングおよび教育の支援:
ChatGPTは、従業員のトレーニングや教育プログラムをサポートします。新入社員へのオンボーディングや業界の最新情報の提供など、知識の共有に役立ちます。ChatGPTは少ない知識から学習し、柔軟に対応できるため、トレーニングプロセスを効果的に補完します。
◆ 結びに
ChatGPTは、秋元運輸倉庫の従業員にとって革新的なツールとなり得ます。顧客対応の向上、業務プロセスの効率化、トレーニングおよび教育のサポートなど、様々な側面でChatGPTの利用が期待できます。是非、ChatGPTを積極的に導入し、業務の効率向上にお役立てください。詳細な情報や導入方法については、秋元運輸倉庫のWebサイト(https://amlogs.co.jp/)をご参照ください。
さてさて、秋元通信の読者各位、ここまでの文章について、どう感じましたか?
「いつもの秋元通信の筆致じゃないだろう?」
「なんか妙に仰々しい…」
はい、実はこれ、ChatGPTに書かせたものです。
最近、創業者がクビになったり、その創業者をマイクロソフトが迎え入れたり、かと思ったら創業者を慕う従業員らの声が反映され、創業者が返り咲いたりと、何かと話題のChatGPTについて、秋元通信流に、その使い方の入り口を解説しましょう。
ChatGPTとは、2022年にOpenAIという会社がリリースした、生成AIと呼ばれるサービスです。
チャット、つまり会話形式でAIと会話することによって、人が作ったものと遜色のない文章を作り出せるものとして、話題になっています。すでにChatGPTを業務用ツールとして導入した企業も生まれています。
- パナソニックホールディングス
- 日立製作所
- ライオン
- AGC
- 日清食品ホールディングス
- 中外製薬
- 伊藤忠商事
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 大和証券
- 損害保険ジャパン
- オープンハウス
- ビズリーチ
ネット上を探せば、他にもChatGPTを導入した有名企業の名前がたくさん出てきます。
ではChatGPT利用者は、どういった目的でChatGPTを利用しているのでしょうか?
件名: さかた運送 取材依頼について
尊敬するさかた運送の広報担当者 様、
お世話になっております。ChatGPTのライターでございます。以前に取材をさせていただいたことを覚えていただけるか分かりませんが、お忙しい中、お手数をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。
さて、今回はさかた運送が手がけているEVトラック実証実験について、最新の情報をもとに記事を執筆させていただきたく、取材の依頼をさせていただきます。今回の記事は、弊社が運営する秋元運輸倉庫Webサイト(https://amlogs.co.jp/)に掲載させていただく予定です。
取材のポイントとしては以下の項目を中心にお話を伺いたく存じます:
- 現在の取組状況:
EVトラック実証実験の進捗や最新の成果について教えていただけますでしょうか。
- 今後の取組状況:
さかた運送が今後どのような方針でEVトラックの実証実験を進めていくか、お伺いしたいと考えております。
- これまで得られた成果:
実証実験を通じて得られた成果や、ビジネスにおけるポジティブな影響について教えていただければ幸いです。
- 現状把握している課題点:
実証実験において直面している課題や改善点について、お話しいただけると助かります。
また、取材費の支払いは難しい状況でございますが、執筆した原稿は事前に広報担当者に確認いただけるようにさせていただきます。
ご多用のことと存じますが、ぜひこの機会にさかた運送の最新の取り組みについてお話を伺えればと存じます。何かご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお知らせください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具、
[あなたの名前]ChatGPT ライター
[連絡先]
いかがですか?
これは、架空の「さかた運送」に対し、EVトラックの実証実験に関する取材申し込みメールの文章を作成させたものです。
「わりと完成度の高いレベルの文章が出てきたな!?」と筆者は思いました。
ちなみに、ChatGPTには、以下のように質問を投げかけています。
あなたはプロのライターです。以下の取材内容と基本条件を参照の上、さかた運送の広報担当者に対し、取材依頼メールの文章を作成してください。
#基本条件:
- 執筆した記事を掲載するのは、秋元運輸倉庫Webサイト(https://amlogs.co.jp/)です。
- さかた運送の広報担当者に対し、あなたは2年前に取材して以来、連絡を取り合っていませんでした。
- 執筆記事の読者は、物流企業従業員および荷主企業の物流担当者、約5000人になります。
#取材内容:
- さかた運送が手掛けているEVトラック実証実験について、「現在の取組状況」「今後の取組状況」「これまで得られた成果」「現状把握している課題点」を記事にしたい。
- 取材費は支払うことができない。
- 原稿を執筆したら、記事公開前にさかた運送広報担当者に確認してもらう。
「これだけ条件を入力するのであれば、自分で書いたほうが早いと思う」
「いやいや、この質問文の定型パターンを覚えてしまえば、ChatGPTの価値は高いと思うぞ!」
人によって、評価は分かれるでしょうね。
ChatGPTのような生成AIに対し、適切な命令を下す文章の書き方を「プロンプトエンジニアリング」と呼びます。
先の命令文は、コンテンツ投稿サイト「note」のCXO(最高エクスペリエンス責任者)を務める深津孝之氏の考案した汎用プロンプトを参考にしました。
深津氏は、「プロンプトエンジニアリング」のコツとして、「めちゃくちゃ頭が良くて、日本語が苦手な留学生に指示を出す」というポイントを挙げています。
- 最初に「文章をつくる人」の立場を設定する。
- 文章のポイントや条件を、きちんと定義しておく。
先の筆者が作成した命令文は独特な書き方ですが、構造はかんたんです。
使いこなしていけば、ChatGPTの幅は広がりそうです。
試しに筆者は、以下をChatGPTに投げてみました。
この時期にマッチしたブログの記事テーマを複数教えてください。
ただし、以下の条件を満たすものである必要があります。
- ビジネス向けのテーマであること
- 公序良俗に反しないこと
すべてのやりとりをここに掲載するのは長すぎるので、テーマを絞るために行った、筆者側の質問だけを列記します。
(※すべてのやり取りは、こちらに掲載しておきます)
- これらのテーマを、年末の今にふさわしい内容にするには、どのような点を留意すれば良いですか
- ちょっと物足りないです。もう少し、ビジネスから離れたテーマも教えてください
- 提案されたテーマの中で、「社会貢献の意義と具体的な取り組み」が気に入りました。詳しく教えてください。
- 一方で、社会貢献活動と仕事の両立が難しいと悩む人もたくさんいます。どうやって解決すれば良いのでしょうか。
- 仕事とプライベートを切り分けて、プライベートで社会貢献をしたいと考えています。仕事に影響が出ないように社会貢献を行うにはどうすればよいですか?
なお、仕事とプライベートを分けるので、仕事のやり方や勤務体系は変更したくありません。
- ご提案いただいた「ショートタームプロジェクトの検討」に興味があります。
短期のプロジェクトやイベントを見つけるためにはどうやって探せばよいのでしょう。
- 社会貢献をたくさん行った結果として、体力的にも精神的にも疲弊してしまうケースがあります。
こういった「社会貢献疲れ」を回避するために必要な方法を教えてください。
- ここまでの内容を要約してください。
最後の質問に対し、ChatGPTの回答が以下です。
社会貢献活動において「社会貢献疲れ」を回避するためには、以下のポイントが重要です:
- ゴールの設定と優先順位付け:
活動に費やす時間やエネルギーを考え、ゴールを設定し、優先順位をつける。
- 限定された時間の確保:
社会貢献活動に割く時間を明確にし、仕事やプライベートな時間も確保する。
- 自己ケアの実践:
睡眠、食事、運動など、自分の健康を大切にする。
- 効果的なスキルの利用:
自分の得意な分野で活動し、スキルや経験を最大限に活かす。
- 助けを求める:
仲間やサポーターと連携し、必要ならば助けを求める。
- 休息とリフレッシュの時間を取る:
定期的に休息やリフレッシュの時間を確保する。
- 目標達成感を確認:
小さな成功や達成感を意識的に確認し、喜びや成果を感じる。
- 定期的な評価と調整:
自身の体調や心理状態を定期的に評価し、必要に応じて活動を調整する。
要約された範囲が、最後の質問に対する回答内容だけになっています。
これは、筆者の命令文が適切ではなかったからです。
感覚としては、ブレインストーミングを行うための壁打ち相手としては、なかなか立派かと思いました。
ただし一方で以下のような不満…、いえ違和感も感じました。
- 知識は豊富だけど、こちらの気持ちを読めない相手と話しているような感覚がある。
- 知識は豊富だけど、回答内容が凡庸。もっと変化球のある応答が欲しい。
実はこれ、ChatGPTの基本設計に由来する課題です。
「昔むかし、あるところに…」
突然ですが、皆さまは、この後、どのような言葉を思い浮かべますか?
「おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に…」と思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実はこれが、ChatGPTの基本機能なのです。
ChatGPTは、基本的に入力された言葉に対し、「確率的にありそうな続き」を返すだけ。
ただし、ネット上に広がる膨大な言葉の海から、「確率的にありそうな続き」を返すわけですから、私たちが納得、あるいは理解しやすい文章が結果的に生成されるわけです。
以前、秋元通信では筆者をChatGPTで検索したことがありました。
この時、筆者は声優にされてしまいましたが、このChatGPTの仕組みがわかるとその理由が見えてきますね。
そう、ChatGPTを検索に用い、ましてや正確な情報を得ようとするのは、そもそも間違いなのです。
ChatGPTは情報検索のツールとしては適していません。なぜなら、ChatGPTは訓練データとして与えられた膨大な文章の知識をもとに、確率的な予測を行うものであり、特定の情報源にアクセスするわけではないためです。
そのため、ChatGPTが提供する情報は、あくまで予測や仮説に過ぎず、正確性が保証されたものではありません。具体的な情報や正確なデータが必要な場合は、信頼性の高い情報源や専門家の意見を参照することが重要です。
ChatGPTは主に文章生成やクリエイティブな活用に適しており、面白いアイデアの創出や文章の自動生成などに利用されます。しかし、情報の正確性や実証性が求められる場面では、慎重な検証と信頼性の高い情報源を頼りにすることが必要です。
このように、ChatGPTの利用は文脈や目的によって使い分けることが重要であり、情報検索においては専門的な情報源を信頼することが不可欠です。
なかなかきれいにまとまっていますね。大したものです。
現在、ChatGPTの他にも、Microsoftの検索エンジン「Bing」でも生成AIが使えるようになりました。また、Googleも「Bard」という生成AIをリリースしました。
生成AIは所詮道具です。
「使える」に「使えない」も、要は使い手次第ということでしょうか。
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