秋元通信

ヒトを集める企業のヒント / 居酒屋「塚田農場」の話

  • 2017.10.31

神奈川県某所で、ある物流企業の方とサシでお酒を呑むことになりました。
なにせ行き当たりばったり、その上、馴染みのある場所ではなかったので、お互い適当な店が分かりません。そんなふたりに声を掛けてきたのが、塚田農場の店員でした。
 

「けっこうマジメな話もするんだけど、ちゃんと会話ができるお店かな?うるさくない??」

 
相手の方が尋ねたところ、大丈夫だと言います。ふたりとも塚田農場で呑むのは初めてですが、彼の言葉を信じ、入店することにしました。
 
話もお酒も盛り上がり、そろそろお開きにしようというタイミングで、デザートとお茶が出てきました。注文はしていないので、サービスなのでしょう。
やや大きめの皿に、小ぶりなゼリーがふたつ。皿には、なにやらチョコレートで文字が書かれています。
 

『お話は盛り上がりましたか?店内はうるさくありませんでしたか?』

 
驚きました。同時に、とても感心しました。
チェーンストアの居酒屋で、このような心配りがあるとは思いもよりませんでした。
 
 

>バイトが辞めない「塚田農場」カリスマ副社長が今夜も店舗に立つ理由
https://www.businessinsider.jp/post-105769

 
記事によれば、人不足に悩む外食業界において、塚田農場ではアルバイトの定着率が異常に高いんだとか。それだけではなく、アルバイトから社員になる学生も少なからずいるんだそうです。

  • 「アルバイトは従業員であると同時にお客さまである。お客様を感動させることが使命」
  • 福利厚生として、アルバイトの学生に対し、就活セミナーを実施。就活セミナーでは、企業とのマッチングも行っている。
  • 「現場の仕事のやりがいを生むことから、逃げてはいけない」

 

詳しい内容は、リンク先のニュースをご覧ください。
ピックアップしたのは、私が記事中で感心したポイントです。
 
水を指すようなことを言ってしまえば、塚田農場にヒトが集まるのは、「若さ」というメガネがかかっていることを忘れてはいけません。企業も若い、社員も若い。記事に登場する同社副社長は、まだ34歳です。成長と若さを上手にアピールすれば、それだけでヒトは集められます。そのことは、過去多くのベンチャー企業が立証済みです。
企業の真価は、20年後、30年後に同じことを続けられるかどうか。こんなことは、私が指摘せずとも多くの諸先輩がご存知のとおりです。
 
ただし…
あのチョコレート文字のメッセージのような心配りができるお店であれば、変わらずに頑張ってくれるような期待もしてしまうんですけどね。
 
外食産業も、物流業界も、共にヒト不足で困っています。
塚田農場と同じことが物流企業でできるわけではありません。同じやり方が通用するとも思いません。しかし、ヒト不足を解消するためのヒントは、同社から学ぶことができるのではないでしょうか。


関連記事

■数値や単位を入力してください。
■変換結果
■数値や単位を入力してください。
■変換結果